▲イラスト=UTOIMAGE

 フランスのルーブル美術館で、ベルギーのティックトッカーが展示室の壁に自分の絵を勝手に飾って立ち去ったことが分かった。ルーブル美術館では先日も窃盗グループに王室の宝飾品を奪われたが、それから1カ月もたたずに再びセキュリティーの穴を突かれた格好だ。

【写真】ルーブル美術館の展示室に自分たちの絵を飾って自撮りするティックトッカー

 15日(現地時間)付の仏日刊紙ル・フィガロによると、ベルギーのティックトッカー2人は今月13日、SNS(交流サイト)を通じ、ルーブル美術館に展示されているレオナルド・ダ・ビンチの絵画『モナ・リザ』の近くに自分たちの作品をこっそり飾ってきたと明かした。

 無謀な挑戦をする動画を主にアップしている2人は、宝石盗難事件以降、ルーブル美術館のセキュリティーが実際に強化されたのか確かめるために今回の所業に及んだという。

 動画の中で2人は「レゴを組み立てて額縁を作った。セキュリティーチェックを通過するためには額縁をパーツに分解しなければならないが、中に入ってまた組み立てればいい。絵もくるくる巻いて持っていく」と話している。

 2人はルーブル美術館の入場からセキュリティーチェックを通過するところなど、全てを撮影して公開した。セキュリティーを無事に通過して展示室に入った2人は、警備員の目を盗んで片隅でレゴの額縁を組み立て、自分たちの顔を書いた絵を入れた。

 当初の計画では、モナ・リザのすぐ隣に絵を掛けるつもりだったが、警備員が多すぎるため、数メートル離れた別の壁に額を掛け、その場から立ち去った。

 2人は「警備員の数があまりにも多くて、モナ・リザがある壁には飾れなかった」「しかし、同じ展示室の中に飾ることができた」と話した。

 さらに「危ないということは分かっていた。作品を飾ると同時に立ち去った」「警備員を刺激したくなかったし、彼らが反応するまで待ちたくなかった」と続けた。

 この2人は、ベルギーのゲント美術館でも同じようないたずらを仕掛けていた。また、5月31日に行われたUEFAチャンピオンズ・リーグ(UCL)の決勝戦(独ミュンヘン、アリアンツ・アレーナ)では、スタジアムのトイレに27時間潜伏し、無料で試合を観戦していた。

キム・ジャア記者

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