▲写真=UTOIMAGE

 2025年のミス・フィンランドが東洋人を侮辱する行動を取り、またフィンランドの一部政治家がこれを擁護した問題で、フィンランドのペッテリ・オルポ首相が韓国、中国、日本に向け正式に謝罪した。

【写真】フィンランド国会議員らの「つり目」投稿と同国首相による韓国語の謝罪文

 ロイター通信など複数の外信が17日に報じた。それによるとオルポ首相は同日、各国駐在の大使館を通じて声明を出し「一部の国会議員が不適切な内容をSNSに掲載し、不快感を与えたことを心から謝罪する」と投稿した。

 駐韓フィンランド大使館は公式SNS(交流サイト)を通じ、韓国語でオルポ首相名義の謝罪文を掲載した。

 オルポ首相は「フィンランド社会では人種差別やあらゆる形態の差別は決して容認されていない」「フィンランド政府は人種差別問題の深刻さを非常に重く認識しており、これを根絶するためあらゆる努力を傾けている」と説明した。

 オルポ首相はさらに「フィンランドは常により良い社会を目指しており、政治家はその模範となる責任がある。政府の国会会派代表らは一部議員の行為について意見を交わした。侮辱的で不適切な行動は共同で強く非難する」との考えも示した。

 2025年ミス・フィンランドのサラ・ジェフチャ氏は先月末、食事中に両手で目をつり上げるポーズの写真と共に「中国人と食事中」と投稿した。この「つり目」ポーズは欧米でアジア人を侮辱するジェスチャーと認識されている。非難が相次いだことを受けミス・フィンランド組織委員会は今月11日にサラ・ジェフチャ氏のミス・フィンランド資格をはく奪した。

 問題はフィンランドの政治家の動きだ。右派で連立与党フィンランド人党(フィン人党)所属議員らが集団でこれに反発している。同党のユホ・エーロラ議員や欧州議会のセバスチャン·ティンクイネン議員らはつり目写真と動画をSNSに投稿し「ミス・フィンランドはく奪は行き過ぎた処罰だ」としてジェフチャ氏を擁護した。フィン人党幹部のマケラ氏もこれに加勢し「同僚議員らはこれを批判する権利がある。全面的に彼らを支持する」と表明した。

キム・ミョンイル記者

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