国際総合
「一夫一妻の割合、ヒトは哺乳類全体で7位」 英ケンブリッジ大研究
【NEWSIS】「一人の相手(異性)と添い遂げる力」を数字で分析した一夫一妻制の研究で、人間は哺乳類全体の中で7位だったことが分かった。
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英ケンブリッジ大の研究陣は10日(現地時間)、哺乳類の一夫一妻の度合いを比較・分析した研究結果を発表した。研究陣は、同じ親から生まれたきょうだいの割合を基準として、オスが単一のメスとだけ交尾した可能性を分析し、この割合が高いほど繁殖レベルでの一夫一妻の度合いが強いと見なした。
分析の結果、ヒトの一夫一妻の忠実度は66%で、調査した哺乳類の中で7位にとどまった。これはヨーロッパビーバー(72.9%)より低いがミーアキャット(59.9%)よりは高いというレベルだ。
1位は、生涯ずっと同じ相手とだけ生活・繁殖行為をすることで知られるカリフォルニアシロアシマウスで、一夫一妻の割合が100%だった。一方、最も低かったのはスコットランドに生息するソアイヒツジで0.6%だった。
霊長類の中で比較すると、ヒトの場合は忠実度が際立つ。チンパンジー(4.1%)とマウンテンゴリラ(6.2%)はヒトと比べて腹違いのきょうだいの割合が非常に高く、交尾するパートナーの数が多いことが分かった。
ただし、研究を主導したケンブリッジ大考古学研究者のマーク・ダイブル博士は「今回の結果は繁殖という観点で一夫一妻の度合いを測定したにすぎない」として「実際に人間の性的行動や関係というものは、文化や社会規範、避妊のテクニックなどさまざまな要因の影響を受ける」と指摘した。
イ・ソウォン記者