【世宗聯合ニュース】韓国の国家データ処(旧統計庁)は23日、2025年版の北朝鮮の主要統計指標を公表した。北朝鮮の2024年の実質国内総生産(GDP)は前年比3.7%増加し、23年(3.1%増)に続き2年連続プラス成長となった。名目GDPは43兆7000億ウォン(約4兆5950億円)で韓国(2556兆9000億ウォン)の59分の1程度、1人当たり国民総所得(GNI)は前年比8.2%増の171万9000ウォンで、韓国(5012万ウォン)との格差は29.2倍だった。

 北朝鮮経済の2024年の成長率は2016年(3.9%)以来の高水準だった。国家政策事業の推進強化、ロシアとの経済協力拡大の影響と分析された。建設業が12.3%、鉱工業が7.6%それぞれ増加し、全体をけん引した。

 2024年の貿易総額は27億ドル(4210億円)で前年より2.6%減少した。韓国(1兆3154億ドル)との格差は488倍に達した。

 輸出額は3億6000万ドルで前年より10.8%増加した。輸入額は4.4%減の23億4000万ドルだった。

 最大輸出品目はかつら・靴・帽子などの軽工業製品で、全体の52.5%を占めた。最大輸入品目は「鉱物性燃料・鉱物油」で19.1%だった。 

 最大の貿易相手国は中国で、全体の98.0%を占めた。アルゼンチン(0.6%)やベトナム(0.5%)などが続いた。

 食糧用作物の生産量は478万トンで前年より0.8%減少した。韓国(419万トン)よりは59万トン多い。このうちコメは215万トンで1.8%増えた。

 2024年の北朝鮮の人口は約2587万人で、韓国(5175万人)の半分程度だった。

 女性1人が生涯に産む子どもの推定人数「合計特殊出生率」は1.60だった。

 人口を年齢別にみると、0~14歳が18.7%、15~64歳が69.8%、65歳以上が11.4%だった。0~14歳の割合は韓国より8.1ポイント高く、65歳以上は7.8ポイント低かった。

 平均寿命は男性が72.5歳、女性が78.8歳だった。韓国より男性は8.9歳、女性は8.3歳短い。

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