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北朝鮮が極超音速ミサイル発射実験 金正恩氏「核戦争抑止力を高度化」
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の朝鮮中央通信は5日、前日に極超音速ミサイルの発射実験を実施し、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)が視察したと報じた。
同通信によると、平壌の力浦区域から北東方向に発射された極超音速ミサイルは、朝鮮半島東の東海上に設定された1000キロ先の目標に命中した。
金正恩氏は「戦略的攻撃手段の常時動員性とその致命性を敵に絶えず、そして反復的に認識させること自体が戦争抑止力の行使において重要であり、効果のある一つの方法」とし、「われわれのこのような活動は明らかに、核戦争の抑止力を漸進的に高度化しようということにある」と述べた。
また「それがなぜ必要なのかは、最近の地政学的危機や頻繁な国際的事変が説明してくれる」と強調した。
同通信は金正恩氏が言及した「地政学的危機」や「国際的事変」が何を指すかは明らかにしなかったが、パレスチナのガザ地区に対するイスラエルの攻撃や、ベネズエラに対する米国の攻撃とマドゥロ大統領の拘束を念頭に置いたものとみられ、力の論理が支配する国際環境で安全を担保するには強力な核抑止力が必要であることを示したと分析される。
今回の発射実験の目的について、同通信は「極超音速武器体系の準備体制を評価し、任務遂行能力を検証、確認し、ミサイル兵の火力服務能力を熟練させる一方、われわれの戦争抑止力の持続性と効果性、稼動性に対する作戦評価(のため)」と説明した。
北朝鮮はミサイルの具体的な種類を公開していないが、韓国軍当局はロシア製短距離弾道ミサイル「イスカンデル」の北朝鮮版とされる「KN23」に極超音速滑空体(HGV)形状の弾頭を装着した極超音速ミサイル「火星11マ」と分析している。
同ミサイルの発射実験は昨年10月にも行われた。
民間シンクタンクの韓国国防安保フォーラムは、昨年の1回目の発射は短距離飛行と正確度の実験で、今回は低高度滑空飛行と射程距離の検証実験だと説明した。
韓国政府系シンクタンク、統一研究院の洪珉(ホン・ミン)先任研究委員は、ミサイルの軌跡について「典型的な極超音速ミサイルの軌跡よりは緩やかだが、(下降後に上昇する)プルアップ機動を一定して遂行する『準極超音速体』とみられる」とし、速度と高度からみて極超音速ではなく超音速領域での飛行だと分析した。
この日の発射実験には金正植(キム・ジョンシク)軍需工業部第1副部長、チャン・チャンハミサイル総局長などが随行した。