【世宗聯合ニュース】韓国企画財政部は16日に公表した経済動向報告書(グリーンブック)1月号で、最近の韓国経済について、消費などの内需改善、半導体を中心とする輸出の好調などにより景気回復の流れが続いていると分析した。「景気回復の流れ」との判断は昨年11月から維持されている。

 ただ、昨年7~9月期に経済指標が高い伸びを示したことの反動や秋夕(チュソク、旧暦8月15日)の連休の影響などで月ごとの変動が大きくなっていると分析した。 

 昨年11月の産業生産は前月比0.9%増加した。鉱工業の生産は前月比0.6%増え、半導体(7.5%増)、電子部品(5.0%増)、医療精密光学(7.7%増)などで増加が目立った。

 サービス業の生産も0.7%増加した。卸・小売(1.6%減)、事業支援(1.1%減)、宿泊・飲食店業(0.3%減)などは減少したが、金融・保険(2.2%増)、協会・修理・その他個人サービス業(11.1%増)、情報通信(2.7%増)などで増加した。

 設備投資は機械類を中心に1.5%増加。建設業の施工実績を表す「建設既成」も建築工事の増加で6.6%増えた。

 一方、小売販売は3.3%減少した。耐久財(0.6%減)、準耐久財(3.6%減)、非耐久財(4.3%減)がいずれも減少した。

 政府は先月、小売販売は消費者心理指数が高水準を維持していることや訪韓中国人観光客の増加などがプラス要因として作用すると予想した。ただ、ディスカウントストアでのクレジットカード利用額の減少などはマイナス要因となるとの見通しを示した。

 先月の消費者心理指数は前月比2.5ポイント下落した109.9で、基準値の100を上回った。中国人観光客は前年比28.8%増加した。韓国内のクレジットカード利用額は前年比4.3%増加したが、このうちディスカウントストアでの利用額は17.7%減少した。

 先月の物価は2.3%上昇したが、上昇幅は前月(2.4%)に比べ小幅鈍化した。

 農産物の出荷量と食肉処理量の増加により農畜水産物の物価上昇幅は5.6%から4.1%に縮小したが、石油類の物価は5.9%から6.1%に上昇幅が拡大した。

 先月の就業者数は前年同月比16万8000人増加した。

 政府は、景気の影響を受けやすい業界で雇用不振が続き、建設投資の回復速度や米国の関税の影響など不確実性が続いているとして、世界経済は主要国の関税賦課に伴う通商環境の悪化、地政学的不確実性などで国際金融市場の変動性の持続や貿易・成長の鈍化が懸念されると指摘した。    

 また、景気回復の勢いを拡大するために積極的なマクロ政策、消費・投資・輸出の各部門の活性化への努力を続け、経済成長戦略をスピード感をもって推進すると強調した。 

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