▲写真=UTOIMAGE

 中国で先ごろ、屋台での買い物の際に模擬紙幣で支払った高齢女性に対し、そのまま料理を渡した露天商の温かいエピソードが話題になっている。

【写真】屋台で模擬紙幣を出す高齢女性とそれを受け取って料理を渡す露天商

 香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)が20日、報じた。それによると、中国・山東省棗荘市の屋台で8日、祭祀(さいし)用の模擬紙幣とおもちゃのカードで食べ物を買う70代の女性の動画がネット上にアップされた。

 約60万件の「いいね」がついたこの動画には、屋台を訪れた女性が祭祀用の模擬紙幣を出し、中国式の焼き鳥を受け取る様子が収められている。

 祭祀用の模擬紙幣は、先祖たちが死後の世界で使えるように燃やして天に送るという中国伝統の紙幣(冥銭)だ。

 屋台の店主、リュ・ルイザーさんは動画で「おばあさんは7年間、毎日のように私の店に来てくれていた」と話した。

 さらに「おばあさんはただ食べるものが必要なだけ。何を出そうと関係ない」として「大きな商売をしているわけではないが、食べ物を少しだけ差し上げるぐらいの余裕はある」と続けた。

 さらに「おばあさんは、離れて住む息子から生活費をもらっているが、ほとんど会えていない」「お金がなくなると、祭祀用の模擬紙幣やおもちゃのカード、小銭、道端で拾った品物などで食べ物を『買う』ということをしている」と説明した。

 その上で「本物の5元札を出してきたときは、息子が実家に帰ってきていたという意味」と話した。

 この露天商は「おばあさんは、出したものを私たちが受け取らない場合は料理を持っていかない。おばあさんが恥ずかしさを感じないように、どんなものでも受け取るようにしている」と語った。

 また「おばあさんはもともと心優しい方で、自分に親切にしてくれる人にはいつも笑顔を見せる」「他の露天商たちも、おばあさんのことを不愉快だと思っていない」と話した。

 このエピソードに対し、ネットでは「この屋台の主人は本当に徳を積んでいる。模擬紙幣を捨てずに後日焼いて先祖に送れば、あの世で安全や健康、富を手にすることができるだろう」「いいことをたくさんしたので、きっと繁盛するよ」などの反応が相次いだ。

キム・スビン記者

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