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「一緒に野宿する人募集」 チケット買えないBTSファンの集団野宿、21日光化門公演を前にソウル市・警察が対応に苦慮
今月21日にソウル・光化門広場で開催されるBTS(防弾少年団)のカムバック公演を控え、警察とソウル市が頭を抱えている。公演チケットが手に入らなかったファンたちが、公演がよく見える広場や歩道などの「穴場スポット」にいち早く陣取ろうと公演の前夜から「集団野宿」をする可能性があるからだ。実際にインターネット上のファン用コミュニティーサイトには「一緒に野宿する人を探しています」「公演がよく見える穴場を教えてください」などの投稿が寄せられている。
【写真】2018年北米ツアー時にロサンゼルスで野宿するBTSファンたち
BTSは今月21日午後8時から、光化門広場の北側にステージを設置して1時間の無料ライブを開催する。観客席は1万5000席規模で、前売りチケットは発売開始から30分でソールドアウトとなった。チケットが手に入らなかったファンたちは、観客席の周辺で観覧しなければならない状況だ。
警察は、21日には光化門広場周辺におよそ23万人が集結すると予想している。ソウル中心部が事実上の超大型野外ステージに変貌するわけだ。
これまでもBTSの公演が開催されるたびにファンの集団が殺到した。BTSを少しでも近くで見ようと野宿するケースも多かった。2019年5月にBTSが米ニューヨークのセントラルパークでの公演に出演した際にも、大勢のファンが一週間前からテントを張って野宿をしていた。
警察とソウル市は、殺到するファンの安全管理を巡って頭を抱えている。ファンの野宿を防ぐ有効な手立てがないからだ。ライブ開催が発表されると光化門周辺のホテルはすぐに予約で埋まってしまった。
警察の関係者は「車道を占拠しない限り、道路交通法や一般交通妨害罪を適用するのは難しく、ライブ開催を待つ人たちを違法な集会参加者として解散させるのも不可能」だとして「法的な根拠がないため悩ましい」と話した。警察は、ライブの前日から光化門広場周辺に警察官を集中的に配置し、パトロールを強化する。警察の関係者は「通行妨害や危険に見える状況があった場合、移動を要請する予定」と話した。光化門広場を管理するソウル市は、ライブ前日から職員を動員して行政指導をする予定だ。ソウル市の関係者は「何度移動を要請しても応じてくれない場合には、過料を科すこともできるが、23万人が殺到する状況で現実的に行政指導が可能なのかどうか分からない」と話した。ソウル市は3日「安全管理協議会」を開催し、対応策を協議する予定だ。
ソウル警察庁は、会場一帯を四つの区域に分けて管理する方針だ。高層ビルの屋上や会場周辺の路上換気口など転落事故の危険がある場所も事前に点検する。ソウル交通公社は、会場近くにある光化門駅・景福宮駅・市庁駅の地下鉄駅3駅について、ノンストップで通過することを検討している。
韓国国家遺産庁は公演当日、景福宮と国立古宮博物館を全面的に閉鎖することを決めた。駐車場も利用できない。BTSのメンバーが公演当日に景福宮、光化門、そして光化門前に復元された「月台」を経てステージに登場するからだ。世宗文化会館は同日に予定されていたミュージカル、バレエ、演劇の公演を全て中止した。
チェ・ハヨン記者、ク・アモ記者、キム・グァンジン記者