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イランがサウジ基地を攻撃、「空の目」米軍の早期警戒管制機が大破
【NEWSIS】サウジアラビアの米空軍基地に対してイランが大規模攻撃を行い、「空の目」と呼ばれるE-3セントリー早期警戒管制機(AWACS)も損傷していたことが分かった。
【写真】「E-3大破、事実であれば修理は不可能」 攻撃を受けたサウジ基地の様子
米ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)などが28日に報じた。それによるとサウジアラビアの「プリンス・スルタン米空軍基地」がイランから攻撃を受け、米軍兵士12人が負傷、複数の空中給油機が破損した。米空軍の作戦で重要な役割を果たすE-3も大破したという。
空軍専門メディア「エア・アンド・スペース・フォース・マガジン」はSNSのX(旧ツイッター)などに拡散するE-3とみられる写真を紹介し「滑走路の表示板や機体の標識からサウジアラビアの基地に配備されたものだ」「これが事実であれば、修理が不可能なレベル(の大破)」と伝えた。
E-3は敵の動きを監視し、作戦の展開に必要な情報を収集する軍用機だ。ボーイング707を改造したもので、機体後部に直径9メートルの回転式レーダードームが装備されている。地上、海上、成層圏に至るまで目標の監視が可能だ。
米空軍は1970年代後半からE-3を砂漠の嵐作戦(湾岸戦争)、コソボ戦争、イラク戦争、アフガニスタン戦争など幅広く運用してきた。一時は30機以上保有していたが、老朽化などを理由に現在の保有数は16機にとどまっており、うち6機はサウジアラビアの基地に配備されているという。
WSJによると、E-3の製造は1992年に終了し、米国防総省(戦争省)が代替機として運用しているボーイング社のE-7ウェッジテイルAWACSは1機7億ドル(約1120億円)以上の費用がかるという。現在E-3は1機当たり約3億ドル(約480億円)と伝えられている。
米ミッチェル宇宙航空研究所のJ・V・ベナブル航空戦力研究シニア・レジデント・フェロー(元米空軍大佐)は「E-3の破壊は大きな問題だ。米軍がペルシャ湾の状況を把握する能力が間違いなく低下する。空軍が保有する機体の数は限られており、これに替えることはできない」と指摘した。
米スティムソン・センターのケリー・グリエコ上級フェローは「イランは決して無作別攻撃を行っているわけではない。イランはレーダー、通信施設、航空機などを集中的に狙う『非対称攻撃』を行っているようだ」との見方を示した。
コ・ジェウン記者