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女性に告ってフラられたら…「練習」動画拡散で物議 /ブラジル
【NEWSIS】女性に告白して断られた場合に備え、男性が暴力を振るう練習をするという動画がブラジルのSNS(交流サイト)で拡散され、問題になっている。
米紙ニューヨーク・ポストなどが10日(現地時間)、報じた。それによると、TikTokを中心にブラジルの男性たちの間で「彼女が告白を拒絶した場合に備えた訓練」と書かれた動画が流行しているという。動画の中では暴力行為が演出されている。
【写真】女性に暴力を振るう動画のワンシーン
動画では、男性が告白するようなしぐさをした後、サンドバックを拳で殴ったり、凶器で刺したり銃を構えたりしている。これらの動画は3月8日の「国際女性デー」前後に急速に拡散され、ネット上では怒りが渦巻いた。
実際にブラジルではスポーツジムで告白された20歳の女性アラナ・ホサさんが、告白を断ったところ、相手の男ルイス・フェリペ・サンパイオに凶器で50回刺されるという事件が起きた。ホサさんの母親は、加害者の男がネット上で似たようなコンテンツを頻繁に見ていたと現地捜査当局に話したという。
ブラジルの法務・公安省によると、2025年には男性に殺害された女性が年間1400人を超えた。
ネット上ではこれらの動画が恋愛の風刺やジョークのように受け止められているが、専門家らは次のように分析する。こうした現象は、男性が女性に対する優越権を当然のように考え、自身を拒絶した女性に暴力を振るうことにも正当性があると考える社会のムードを反映しているというのだ。
英ブラッドフォード大学のフィオナ・マッコーリー教授は、英紙デイリーメールとのインタビューで「全てはヒエラルキー(階層秩序)の問題であり、女性はコントロール可能な存在として位置づけられている」「女性も平等であるべきだという考えそのものが、一種の脅威のように受け止められている」と指摘した。
ブラジルのサイバー犯罪対策当局は、これらの動画が女性に対する暴力を助長する恐れがあるとの懸念から捜査に着手し、TikTokに対して関連コンテンツの削除を求めるとともに、問題のあるユーザーのデータを保存するよう要請した。
しかし、一部の動画が削除された後も、同様のコンテンツは複数のSNSプラットフォームで拡散され続けているという。
キム・ヘギョン記者