スターバックス・コリアの大株主で韓国流通大手・新世界グループの鄭溶鎮(チョン・ヨンジン)会長がスターバックス・コリアによる「タンク(戦車)デー」問題で謝罪したことについて、韓国与党・共に民主党は26日、一度は「誠意があると思う」と言ったものの、「ただの謝罪で終わることではないと肝に銘じよ」と同日中に前言を翻した。

【写真】謝罪する鄭溶鎮会長

 共に民主党の康準鉉(カン・ジュンヒョン)首席スポークスパーソンは同日午前、鄭溶鎮会長の謝罪直後の記者会見で、「誠意があると思う」「けじめをきちんと付けたようだ」と語った。また、「今後の再発防止のため、(6月3日の韓国統一地方)選挙後に国会常任委員会で協議が行われる可能性がある」とも述べた。同党の鄭清来(チョン・チョンレ)代表が先日、選挙立候補者たちにスターバックスへの出入り自制令を出したことについても、朴智慧(パク・ジヘ)スポークスパーソンは「規制ではなく勧告だった」と言った。

 ところが、このような指導部の見解が表明されたのにもかかわらず、鄭清来代表は同日午後、交流サイト(SNS)「フェイスブック」に2回にわたって投稿し、鄭溶鎮会長の謝罪を批判した。鄭清来代表は「鄭溶鎮会長が今になって謝罪したのを見て、苦々しい思いだ。これまでの極右的な言動を見ていると、まるで急場しのぎの偽善的な謝罪ではないかという疑いを拭えない」と書いた。そして、「鄭溶鎮会長は5・18の英霊たち(1980年5月18日に発生した光州民主化運動〈光州事件〉の犠牲者たち)にもっと頭を下げて謝罪し、鄭溶鎮会長の謝罪に激怒している国民に対して、より誠意と責任ある措置を取るよう望む。もっと努力せよ」とも述べた。これは、与党支持団体の反発が影響したものだと言われている。5・18民主化運動遺族会・負傷者会・功労者会の3団体と5・18記念財団は同日、「うわべだけの謝罪を拒否する」とコメントした。

 これに対し、康準鉉・首席スポークスパーソンも見解を変え、フェイスブックに「今回の件に関して思慮が浅く、軽率な表現だった」「党との事前協議がない個人的判断に基づく発言だった」と謝罪した。

 だが、保守勢力が強い慶尚南道の候補者たちは反発している。共に民主党の金富謙(キム・ブギョム)大邱市長選候補は同日発表した声明で、「これくらいで終わってほしい」「政府や政界が特定の企業に対して公然と圧力を加えたり、消費そのものを非難するムードになったりしてはならない」と述べた。政界関係者は「大統領に加えて党までもがスターバックス・コリアに圧力をかけたことで、慶尚南道地域では逆風が吹くのではないかと戦々恐々としているが、逆に全羅道では支持率が上昇している状況だ」「そのため、党の側でもメッセージに混乱が見られた」と語った。

シン・ジイン記者

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