▲KBSの番組『ジャーナリズム・トークショー J』の司会者チェ・ウク氏。写真=KBSのホームページより

 韓国の第9回全国同時地方選挙(6月3日投開票)のうち、ソウル市長選挙で最大野党・国民の力の呉世勲(オ・セフン)候補(現職)が与党・共に民主党の鄭愿伍(チョン・ウォンオ)候補に勝利した原因を「20-30代の右傾化」のせいだとする発言が、与党寄りのユーチューブ・チャンネルなどで相次いで飛び出している。

【写真】再選挙を求める抗議集会に参加した若者たち

 漢陽大学のチョン・ジュンヒ兼任教授は5日、与党寄りユーチューブ・チャンネル『メブルショー』に出演し、「(20-30代は)体系がない。思考の体系がない」「哲学と呼べるような、価値観と呼べるようなものをしっかりと構成する集団ではない」と述べた。そして、「こういう人たちは合理的に説得するのではなく、権力で制圧しなければならない」「合法的なやり方で(罰を与えるためにたたく)棒を手に取ることが絶対に必要だ」とも言った。

 この日、『メブルショー』の司会者チェ・ウク氏は、右派とされるインターネット・コミュニティー・サイト「日刊ベスト貯蔵所(イルベ)」で活動する若者層を念頭に「これ(イルベ)が陽の当たる場所に出てきている。あいつらがすごく憧れているのが全斗煥(チョン・ドゥファン=元大統領)だ」「だから同じようにネット上でタンク(戦車)でひいてしまわなければならない。犯罪だけに」とも言った。全斗煥元大統領は韓国陸軍少将だった1980年5月18日、民主化を求める市民や学生を弾圧して多くの死者を出した光州民主化運動(光州事件)を指揮した。

 同じ日、左派系ユーチューバー・金於俊(キム・オジュン)氏も自身のユーチューブ配信で、「20-30代の男性たちの政治志向について、非常に真摯(しんし)かつ深刻に受け止めて研究すべきだ」「(20-30代の男性たちの右傾化は)MB(李明博〈イ・ミョンバク〉政権)時代に国家情報院心理専門チームがオンライン工場を通じて意図的に企画したもので、解体しなければならない犯罪的な現場だ」と語った。その上で、「『20代のための政策開発』についても考えるべきだが、それよりもこれが自然発生的な右傾化ではないということをきちんと理解しておかなければならない」と言った。

 だが、そうした一方で、共に民主党内でも「20-30代に対して一方的に非難するのは危険だ」と懸念する声が上がっている。共に民主党の関係者は「選挙敗北の原因を内部の政策失敗やビジョンの不在の中から見いださず、特定の世代のせいにするのは間違ったアプローチだ」と話す。同党の李彦周(イ・オンジュ)議員は6日、交流サイト(SNS)「フェイスブック」の投稿で、「20-30代の観点は時代の状況変化に応じて変わったと見るべきだ」「極右化・保守化だと断定して非難するのは自己中心的で偏狭な見方だ」と述べた。

イ・ミンソク記者

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