社会総合
韓国の若者の60%、10年努力しても「良い仕事」得られず…男性35%、女性78%が就職に失敗
韓国の若者の10人中6人は、学校を卒業してから10年が経過しても「良い仕事」(月給300万ウォン〈約32万円〉以上の正規雇用)を得られないという研究結果が出た。残りの4人も、良い仕事を得るまでに平均で4年6カ月かかっていることが分かった。
【図】卒業後10年が経っても「良い仕事」を得られない割合
最近、韓国女性政策研究院のハン・ジニョン専門研究員が発表した「青年層の労働経路における性別・階層別格差分析」の結論だ。同論文は、韓国雇用情報院の「青年パネル調査」を活用し、2007年から2010年にかけて学校を卒業した若者1142人の卒業後10年間の労働市場移動経路を調査した。性別・所得階層別に「良い仕事」に就けたかどうかや所要時間を分析した研究は、今回が初めて。
良い仕事への就職では、性別による格差が大きかった。男性は10人中6人以上が卒業後10年以内に良い仕事を得た反面、女性は10人中2人という水準にとどまった。女性は出産後のキャリア断絶により、良い仕事を得ることがいっそう難しいのだ。
■母親の学歴が高いほど、良い仕事を得る確率高まる
研究陣は、性別だけでなく所得階層によっても、若者が「良い仕事」を得る確率に大きな差があると分析した。男性・女性ともに世帯所得が高いほど、良い仕事に就く確率が高かった。世帯所得の上位20%の男性は87.3%が良い仕事に就き、良い仕事を得るまでの期間も40.7カ月で最も短かった。一方、世帯所得の下位20%の男性のうち良い仕事に就いた割合は46.7%で、就職までの期間も平均60.4カ月と、より長かった。
女性も同様の傾向を示した。上位20%の女性は32.7%が良い仕事に就き、平均で53.4カ月かかっていた。反面、下位20%の女性で良い仕事に就いた割合は15.3%にすぎず、就職までにかかった時間も68.7カ月と最も長かった。所得の上位階層ほど、良い仕事を得るまで就職準備ができる余力があるからだと分析される。
良い職場への就職は、本人の学歴だけでなく「母親の学歴」も重要な変数だった。母親の学歴が高いほど良い職場に入る確率が高まる一方、父親の学歴は特別な影響を及ぼしていなかった。研究陣は「母親の学歴が家庭内の教育環境や情報力といった『間接資本』として作用した可能性がある」と説明した。特に母親の学歴の影響は、女性よりも男性においてより顕著に現れた。
ハン・ジニョン専門研究員は「韓国は採用過程において依然として『最初の職場がどこか』を重視するので、低賃金・不安定な雇用から出発すると、キャリアを積んだ後も良い仕事に移れないケースが多い」と語った。