「高麗青磁の最大の『故買屋』は伊藤博文」

2015/02/21 08:15

『韓国近代美術市場史資料集』を出版したキム・サンヨプ文化財庁鑑定委員 作品の写真だけでも3160点 20年にわたり、植民地時代の競売図録を収集…古美術品の流通経路を確認 北朝鮮の国宝になった金弘道の「豹皮図」も

 「伊藤博文が高麗青磁を熱心に収集したことを知っていますか? 最大の『故買屋』だったのです。『高麗の磁器が出てきさえすれば、持ってこい』と言ってとにかく買い入れたので、高麗青磁ブームが起こり、韓国全体が盗掘の天地になりました」  韓国草創期に至る美術市場の発展プロセスが一目で分かる本が出た。キム・サンヨプ文化財庁文化財鑑定委員(52)が先月出版した『韓国近代美術市場史資料集』(景仁文化社、全6巻)..

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