慰安婦合意:1991年朝日新聞の金学順さんインタビューから始まった「24年間の戦い」

2015/12/29 08:32

紆余曲折を経た慰安婦交渉 金泳三政権のときに河野談話などで進展…日本の右翼の反対運動で後ずさり 李明博政権のときは妥結直前で白紙に

 従軍慰安婦問題が浮上したのは1991年8月、故・金学順(キム・ハクスン)さん(当時67歳)が、朝日新聞のインタビューを通して慰安婦の被害事実を初めて証言してからだ。17歳のとき日本軍に連れて行かれた金さんは「日本軍は慰安婦に関与しなかった」という日本政府の偽りの発表を聞き、自分の過去を公開することにした。その後、記者会見も行い、被害者およそ200人の証言が相次いだ。

 翌年、日本の加藤紘一官房長官..

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