【萬物相】「油断」と「テキトー」が招いたタワークレーン事故

2017/10/22 05:03

 中国の文豪・胡適の作品の一つに「差不多先生」という小説がある。「差不多」(特に違いがない)とは中国人が普通によく使う言葉だが、これを自らの名前とした人物の生涯を描いたのがこの小説だ。差不多先生はその名の通り生涯を「テキトー(適当)」に生きた。幼い時に母親から黄色い砂糖を買ってくるように言われた時は白い砂糖を買い「甘いのは同じ」と言い訳した。大人になってから働いたある店では、帳簿に「十」と「千」を..

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