日本の東北地方の有力紙・河北新報が先月14日付で「和食通、仙台総領事に」という大きな見出しと共に朴容民(パク・ヨンミン)韓国総領事の赴任を報じた。同紙は朴領事について「日本食に関する本まで出した異色の韓国外交官」として伝え、またかつて東日本巨大地震直後に被災地を支援する業務を担当した経歴も併せて紹介した。
同紙はその1週間前には前任の梁桂和(ヤン・ゲファ)総領事とのインタビュー記事を掲載し「日本..
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日本の東北地方の有力紙・河北新報が先月14日付で「和食通、仙台総領事に」という大きな見出しと共に朴容民(パク・ヨンミン)韓国総領事の赴任を報じた。同紙は朴領事について「日本食に関する本まで出した異色の韓国外交官」として伝え、またかつて東日本巨大地震直後に被災地を支援する業務を担当した経歴も併せて紹介した。
同紙はその1週間前には前任の梁桂和(ヤン・ゲファ)総領事とのインタビュー記事を掲載し「日本に駐在する韓国総領事として最初の女性」「両国の親善交流に大きく貢献した」などと高く評価した。梁氏は3年前に仙台副総領事に昇進し現地に赴任したが、その際には朝日新聞からもインタビューを受け実際にその記事も掲載されている。
就任と離任の動向が現地紙に報じられるのが仙台の韓国総領事だ。東京や大阪など主要都市に比べると確かに仙台は小さく、韓国ではさほど知られているとは言えないため小さな地方都市と考えられているが、実際は正反対だ。2011年3月の震災で犠牲になり、あるいは行方不明となった1万9000人の被災者のほとんどが仙台総領事館の管轄する宮城県、岩手県、福島県の住民だった。在外国民の保護に加え福島原子力発電所の問題や地震、津波の現状に至るまで仙台総領事は常に綿密にチェックしなければならない。被災者への慰問、さらには震災によって萎縮した韓国との人的・物的交流を復活させることも大切な仕事だ。
仙台総領事館にイベントが多いのもそのような背景や事情があるからだ。被災地の子供たちや若者を何度も韓国に招待し、2015年には韓日国交正常化50周年を記念して両国の伝統衣装によるファッションショーも開催した。その時は当時の梁総領事も着物を着てステージに立った。13年からは毎年冬のキムチを漬ける時期に「仙台産の白菜を使ったキムチフェスティバル」も開催されている。地域住民と共に種をまき収穫した白菜にキムチの具材を交ぜ合わせ、キムチが完成すると共に分かち合った。最初にこのイベントが開催された時に仙台総領事だった 李凡淵(イ・ボムヨン)ヨルダン大使は離任の際、宮城県から「特別県民賞」が贈呈された。
この仙台総領事の人事が今とは違っていたかもしれなかった事情が最近になって明らかになった。きっかけは韓国与党・共に民主党党員キム・ドンウォン容疑者(49)=ハンドルネーム:ドルイドキング=が拘置所で書いた手紙だ。この手紙には「金慶洙(キム・ギョンス)前議員に側近を日本の大使にするよう求めたところ、金前議員が大阪総領事の話をしたかと思えば、またすぐ『格下』の仙台総領事を提案してきた。ばかにされたと思い断った」と書かれていたのだ。
その内容あるいは人事を巡るやりとりが事実だったのかは特別検事による今後の捜査で明らかになるだろう。しかしこのような内容が公表されただけでも、世界各国で黙々と自らの仕事に専念する外交官や職員のやる気をそいでしまわないだろうか。政府のお偉方さんたちもこの問題からぜひとも学んでほしい。在外公館は世界各国で韓国を代表する顔として重要な役割を果たしており、政権獲得の戦利品とすべきものではないということを。
国際部=鄭智燮(チョン・ジソプ)記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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