米国のあるコンドームメーカーが、世界26カ国の成人男女の性関係の回数について調査した。1位は年平均164回のギリシャだった。2、3日に1度の割合だ。最低は年48回の日本だった。フランスのある社会学者が2018年、18歳以上のフランスの成人男女に「セックスレス」(sexless)についてどう思うかと質問したところ、「あり得ない」と言わんばかりの反応が返ってきた。回答者のほとんどが「不倫よりも悪い」..
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米国のあるコンドームメーカーが、世界26カ国の成人男女の性関係の回数について調査した。1位は年平均164回のギリシャだった。2、3日に1度の割合だ。最低は年48回の日本だった。フランスのある社会学者が2018年、18歳以上のフランスの成人男女に「セックスレス」(sexless)についてどう思うかと質問したところ、「あり得ない」と言わんばかりの反応が返ってきた。回答者のほとんどが「不倫よりも悪い」と答えた。日本は非常に悪い国であるわけだ。
日本で女性に興味がなかったり、恋愛に積極的でない男性を「草食男子」という。男に無関心な女まで合わせて草食系というが、深刻な社会問題となっている。日本で草食系男女が拡大している背景には、1990年代以降20年間にわたって、この国を飲み込んできた長期不況がある。多くの若者が就職難に苦しんだ揚げ句、恋を諦めた。生まれて以降一度も結婚したことがない生涯未婚率が25%まで上昇した。コンビニで販売されている食べ物のおかげで一人暮らしをしてもこれといって困ることがなく、「成人向け動画」と自慰器具を使用した方がコストパフォーマンスに優れているいった判断も、「セックスレス青年」現象をあおっている。
韓国の成人男女の3人に1人が過去1年間に性関係を一度も結んだことがない、とする研究結果が発表された。特に、20代男性の42%と20代女性の43%がセックスレスだという統計は、長期不況期の日本の青年たちの境遇を想起させる。不透明な未来が主な理由として挙げられるのも似通っている。20代の大半が就職難にあえいでいるため、互いを愛することさえできない。出産や家事、夫の実家と結んだ関係など男性よりも多くの負担を抱えることになる女性が、以前に比べて自由に非婚を選べるようになった世間的変化も一役買ってきた。
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若い男女が恋愛も気楽に行えないという現実は、2000年代の文学の主なテーマでもある。ウォン・ジョングクの短編小説『竜の夢』に登場する青年は、家がないためインターネットカフェを転々とする。辛うじて女性と付き合って一緒に暮らすが、無一文の青年を快く思わなかった女性の母親が二人の仲を引き裂き、男性は元の孤独な生活に逆戻りする。この青年にとっては、愛もマイホームの購入もかなえることのできない「竜の夢」だ。
肉体関係なしに精神的交感だけを交わすことを「プラトニックラブ」という。17世紀に活躍したイギリスの作家ウィリアム・ダベナントが「プラトニック・ラバーズ」を公開して広く拡散した。ところが、プラトンはそのようなことを言っていない。プラトンは『饗宴』で肉体、魂、学問を愛の対象として掲げ、この全てのことを含めて美しさそのものを愛することを最高の愛とした。プラトンが生まれ変わったら、若者たちが愛さえもまともにできない世の中を作った従来の世代を厳しく叱責(しっせき)することだろう。
金泰勲(キム・テフン)論説委員
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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