太宰治『人間失格』、韓国で静かな人気

2021/11/28 05:31

 罪深い人生を送っていると考える韓国人が増えたからだろうか。作家・太宰治(1909-48)の自伝的小説『人間失格』(1948)が韓国で静かな人気を集めている。今年の初めから先月までに、民音社世界文学全集版の本だけで7万部以上も売れた。これは昨年(2万3000部)より3倍以上も急増した数字で、2004年に同社から出版されて以降、最高の売れ行きでもある。今年の純文学の話題作に挙げられていた、作家・申京..

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