▲全羅南道羅州市の韓国エネルギー工科大学(韓電工大)で2日午前に第1回入学式が開催された。/NEWSIS
韓国初の「エネルギー特化大学」となる韓国エネルギー工科大学(韓電工大)が2日、全羅南道羅州市のピッカラム革新都市内のキャンパスで第1回入学式およびビジョン宣布式を行い開校した。しかし開校当日の時点で40万平方メートルのキャンパスに4階建ての建物一つしか完成しておらず、学生たちは校舎もまともに準備されていない状態で勉強に取り組まねばならない。
この日の第1回入学式とビジョン宣布式は韓電工大キャンパ..
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▲全羅南道羅州市の韓国エネルギー工科大学(韓電工大)で2日午前に第1回入学式が開催された。/NEWSIS
韓国初の「エネルギー特化大学」となる韓国エネルギー工科大学(韓電工大)が2日、全羅南道羅州市のピッカラム革新都市内のキャンパスで第1回入学式およびビジョン宣布式を行い開校した。しかし開校当日の時点で40万平方メートルのキャンパスに4階建ての建物一つしか完成しておらず、学生たちは校舎もまともに準備されていない状態で勉強に取り組まねばならない。
この日の第1回入学式とビジョン宣布式は韓電工大キャンパス内の屋外多目的広場で行われ、産業通商資源部(省に相当)のムン・スンウク長官、金思悦(キム・サヨル)国家均衡発展委員長、韓電工大の鄭升一(チョン・スンイル)理事長(韓国電力社長)、与党・共に民主党の宋永吉(ソン・ヨンギル)代表、全羅南道の金瑛録(キム・ヨンロク)知事、光州広域市の李庸燮(イ・ヨンソプ)市長、羅州市の姜仁圭(カン・インギュ)市長、学部生ら約270人が出席した。韓電工大は単一学部の「エネルギー工学部」で110人の1年生を募集し、うち108人が正式に入学した。新入生は49人の大学院生を含めて全体で157人となる。
文在寅(ムン・ジェイン)大統領は映像で祝辞を送った。文大統領は祝辞で「韓電工大は盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権から文在寅政権へと続く一貫した国政哲学が込められている」「世界唯一のエネルギー特化研究・創業大学である韓電工大は国家均衡発展と未来エネルギー強国の夢を実現する役割を担うだろう」と述べた。文大統領はさらに「盧武鉉政権は国家均衡発展時代を切り開くため羅州を革新都市に指定し、韓電を移転させた」「文在寅政権は新安海上風力団地をはじめ西南海岸を再生可能エネルギーのメッカとして育成している」とも語った。
韓電工大は2017年の大統領選挙で文大統領が公約として掲げていた。任期中の設立を約束し、地元の政界関係者も今年の地方選挙前の開校を求めていた。野党などからは「選挙用の開校」などと批判の声も出ているが、与党は昨年3月に国会で「韓電工大特別法」まで制定し今年3月に開校できる道を整えた。
しかし「大学の施設もまともに準備されていない状態で無理に開校した」との批判は続いている。1年生は4年後の卒業まで「工事現場キャンパス」で学業を続けねばならない。サッカー場48個分の広さに相当する40万平方メートルのキャンパスに建設された学校施設は1255平方メートルの敷地に4階建ての建物(延べ面積5244平方メートル)が一つだけだ。韓電工大は2025年までに研究棟、講義棟、図書館、学生会館、寄宿舎などを新たに建設する計画だ。学生の寄宿舎は講義室から直線で400メートル離れたゴルフ場ホテルだ。2025年に寄宿舎が完成するまで学生たちはこのリフォームされたゴルフ場ホテルで過ごすことになる。教授らは100人を目標にしているが現時点で採用されたのは48人だ。
チョ・ホンボク記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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