文在寅政権下の公共機関で行われた「形だけの正社員化」

2022/08/26 11:31

公共機関の定員は35%増えたがその多くが子会社所属あるいは無期の契約社員

▲2017年5月12日に仁川国際空港で開催されたイベント「やって来る大統領、公共部門非正規雇用ゼロ時代を切り開きます!」で自らの考えを述べる文在寅(ムン・ジェイン)前大統領。文前大統領はこの場で「良い雇用」について語った。/NEWSIS

 文在寅(ムン・ジェイン)前政権が「正規雇用を増やす」として最初に掲げた政策は「公共部門非正規雇用ゼロ」だった。政府が影響力を行使しやすい公共機関から最初に非正規雇用をなくし、この流れを民間企業に広げる狙いだった。ところが実際は公共機関の規模が大きくなっただけで雇用の質に大きな改善は見られず、そのため「形だけの正社員化」との批判が相次いだ。

 非正規雇用ゼロ政策は文前大統領による「1号指示」だった。..

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