「母がいなくなりました」…韓国の認知症高齢者、今年8200人に捜索願

2022/09/12 06:04

捜索願、毎年増加…家族が頼るのは「失踪警報SMS」だけ

 蔚山市内で母親と同居しているカンさん(51)は昨年12月、真夜中に母親がいなくなっていることに気づき、驚いた。認知症3級と診断されている79歳の母親は、日が暮れると強い不安に襲われ、家の外に出ようとする「夕暮れ症候群」という症状に見舞われる。認知症3級とは、家族との会話はできるが、ときどき顔が分からなくなったり、他人と勘違いしたりする程度の認知症を言う。幸い、近隣の人々の通報で母親は3時間後に発..

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