▲写真=NEWSIS
5ゴールがさく裂した試合。しかし、あと1本足りなかった。韓国が2022国際サッカー連盟(FIFA)ワールドカップ(W杯)カタール大会グループリーグ2次戦で敗れた。2010年の南アフリカ大会以来、12年ぶりの「アウエー大会16強入り」挑戦にひとまず「待った」がかかった。
韓国は28日、カタールのアル・ライヤーンにあるエデュケーション・シティ・スタジアムで行われたH組グループリーグ第2戦で、ガーナに..
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5ゴールがさく裂した試合。しかし、あと1本足りなかった。韓国が2022国際サッカー連盟(FIFA)ワールドカップ(W杯)カタール大会グループリーグ2次戦で敗れた。2010年の南アフリカ大会以来、12年ぶりの「アウエー大会16強入り」挑戦にひとまず「待った」がかかった。
韓国は28日、カタールのアル・ライヤーンにあるエデュケーション・シティ・スタジアムで行われたH組グループリーグ第2戦で、ガーナに2-3で負けた。前半だけで2ゴールを許し、リードされたが、後半にチョ・ギュソンの2連続ヘディングゴールで2-2の同点にした。ところが、その後1ゴールをさらに奪われて敗戦した。これまでのW杯で第2戦が7敗4分けという「第2戦で勝てないジンクス」を破れなかった。
先の第1戦でウルグアイ(FIFAランキング14位)と0-0で引き分けた韓国(28位)は、1敗1分け(勝ち点1)となり、勝ち点追加に失敗した。しかし、16強入りの望みが完全に消えたわけではない。3日、グループリーグ最終戦でポルトガル(9位)に勝って勝ち点3が加われば、勝ち点4となってグループリーグを通過し、決勝トーナメント進出の可能性がある。韓国は2018年ロシア大会の第2戦までで2敗だったが、第3戦でドイツを2-0で破るという歴史的快挙を挙げた。ガーナは第1戦で1敗した後、この第2戦で1勝(勝ち点3)を挙げた。
ガーナ戦での勝利が切実だった韓国はこの日、攻撃的に打って出た。ウルグアイとの第1戦で期待以上に健闘し、勝ち点1を取っただけに、ガーナに勝てば決勝トーナメント進出に青信号がともるはずだった。
パウロ・ベント監督は勝負をかけた。第1戦の先発ラインナップ11人のうち3人を変更した。前方の攻撃には最近体調が良くなかった黄義助(ファン・ウィジョ、30)=オリンピアコスFC=を外し、チョ・ギュソン(24)=全北現代=を出した。チョ・ギュソンはウルグアイ戦で後半30分に交代投入されてW杯デビューを果たし、鋭いシュートを見せた。ベント監督は右の攻撃にウルグアイ戦に使った羅相浩(ナ・サンホ、26)=FCソウル=の代わりに権昶勲(クォン・チャンフン、28)=金泉尚武FC=を選んだ。中央のMF李在成(イ・ジェソン、30)=マインツ=のポジションにはチョン・ウヨン(23)=フライブルク=を出した。
前半20分ごろまではベント監督の構想がピタリと当たったように思えた。韓国は第1戦のように主導権を握った。だが、守備にきゅうきゅうとしていたガーナが前半の半ばから上がってきて、流れが徐々に早くなった。そして前半24分には先制ゴールを決めた。中盤の左からジョーダン・アユー=クリスタルパレス=が上げたフリーキック後、ゴール前の混戦状況からモハメド・サリス=サウサンプトンFC=がボールを押し込んだ。この時、ガーナのアンドレ・アユー=アル・サッド=の手にボールが当たったように見えたが、ビデオ判定の末、ゴールが認められた。
韓国は10分後、再び失点した。この時もジョーダン・アユーが左から上げたクロスをモハメド・クドゥス=アヤックス=がゴール前でヘッドで受け、ゴールネットを揺らした。ジョーダン・アユーは2014年W杯ブラジル大会前、米マイアミで行われた韓国との強化試合でハットトリック(1試合3ゴール)を決め、4-0の勝利に貢献した選手だ。韓国はこの敗戦以来8年ぶりにW杯でガーナと対戦したが、雪辱は果たせなかった。これまでの対戦成績は3勝4敗となった。
ガーナが前半、たった2本のシュートをどちらもゴールにつなげたのに対し、韓国は前半に放ったシュート5本が全て外れた。反撃に出た韓国は後半13分と16分にチョ・ギュソンがヘッドで2ゴールを決めて劇的に勝負を振り出しに戻した。後半に交代投入された李康仁(イ・ガンイン、21)=RCDマジョルカ=とDF金珍洙(キム・ジンス、30)=全北現代=が左から上げたクロスをチョ・ギュソンが駆け寄ってヘディングし、ゴールネットを揺らした。
しかし、韓国は後半23分、ガーナのクドゥスに再び得点を許した。ペナルティボックスの正面からイニャキ・ウィリアムズ=アスレティック・ビルバオ=が空振りしてシュートのチャンスを逃したが、右にいたクドゥスがこぼれたボールを左足で蹴り、ゴールにつなげた。クドゥスは2ゴールで勝利を導いた。
韓国は後半の終盤、波状攻撃を繰り広げた。終了直前にはコーナーキックを得たが、主審がそのまま試合を終了させた。ベント監督は主審に激しく抗議してレッドカードとなった。
アル・ライヤーン=成鎮赫(ソン・ジンヒョク)記者、ドーハ=イ・ヨンビン記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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