▲写真提供=ネイバー
ネイバーAI(人工知能)ラボのハ・ジョンウ所長は24日、サッカー・カタール・ワールドカップの韓国の第1戦を前に自社のAI「Hyper CLOVA」による試合結果予測をSNS(交流サイト)を通じて公表した。ネイバーのAIが予測したスコアは3-1で韓国がウクライナに勝つというものだった。ハ所長は「Hyper CLOVA、おまえはタコになるか、ペレになるか」とSNSに書き込んだ。ワールドカップにおける..
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▲写真提供=ネイバー
ネイバーAI(人工知能)ラボのハ・ジョンウ所長は24日、サッカー・カタール・ワールドカップの韓国の第1戦を前に自社のAI「Hyper CLOVA」による試合結果予測をSNS(交流サイト)を通じて公表した。ネイバーのAIが予測したスコアは3-1で韓国がウクライナに勝つというものだった。ハ所長は「Hyper CLOVA、おまえはタコになるか、ペレになるか」とSNSに書き込んだ。ワールドカップにおけるドイツの勝敗を的中させて話題になったタコのパウロと毎回予想が外れて恥をかいたペレのうち、どちらになるかという意味だ。同じ日にLGユープラスのAI「イクシ(ixi)」は「韓国が0-2でウクライナに敗れる」と予想した。
実際の結果は0-0の引き分けだった。人間よりも多くのデータを学習し、囲碁の高段者とも優れた対戦ができるAIがワールドカップの勝敗予測には失敗したのだ。
LGユープラスの関係者はその原因を「データ不足」とした上で「イクシは過去のワールドカップに関するデータや独自の予測アルゴリズムを活用しているが、ワールドカップは4年ごとに開催されるので、通常のサッカーリーグとは違って学習できるデータが比較的少ない」と弁解した。これを補うため各国のFIFA(国際サッカー連盟)ランキングや各国リーグの試合に関するデータも活用したが、LGユープラスによるとアフリカなど一部の国では今もデータが足りないという。LGユープラスは「27日までの24試合のうち14試合については勝敗や引き分けを当てたので的中率は58%だった」と説明した。
ネイバーは予測が外れたことについて「Hyper CLOVAはネイバーポータルの膨大なデータを学習し、次に出てくる言葉や文章を予測することに特化されたモデルだ。最初から試合の点数を予測するモデルではない」とした上で「面白いからやってみただけ」とコメントした。
専門家は「ワールドカップ主催国、現地の天候、過去の試合結果による心理的プレッシャー、出場選手、刻々と変わる監督の戦術など非常に多くの要因がある。そのためたとえAIでもサッカーの試合結果を予測するのは簡単ではない」と語る。AIが専門のKAIST(韓国科学技術院)のキム・ジョンホ教授は「世界ランキングや過去の試合結果程度のデータでAIがディープラーニングを行うのは難しい。そのため今回の予測はマーケティングに近いのではないか」「むしろAIが仮想で両チームの試合を数百回、数千回行うことを通じて勝率を高める作戦を予測していれば、もっと効果的にAIを使えただろう」と指摘した。
朴淳燦(パク・スンチャン)記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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