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息子と娘の不正入試や青瓦台(韓国大統領府)の監察もみ消し容疑などで裁判を受けていたチョ・グク元韓国法務部(省に相当)長官に一審で懲役2年の実刑が宣告された。起訴されてからなんと3年2カ月もかかった。裁判長は判決の理由について「チョ元長官は入試制度の公正性に対する社会的信頼を大きく毀損(きそん)し、政界から請託を受け監察を中断させるなどその罪は重い」と説明した。
チョ氏は息子の入試のため虚偽のソウ..
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息子と娘の不正入試や青瓦台(韓国大統領府)の監察もみ消し容疑などで裁判を受けていたチョ・グク元韓国法務部(省に相当)長官に一審で懲役2年の実刑が宣告された。起訴されてからなんと3年2カ月もかかった。裁判長は判決の理由について「チョ元長官は入試制度の公正性に対する社会的信頼を大きく毀損(きそん)し、政界から請託を受け監察を中断させるなどその罪は重い」と説明した。
チョ氏は息子の入試のため虚偽のソウル大学インターンシップ活動証明書を提出し、息子が通っていた海外の大学が行ったオンライン試験を代わりに受けた。娘の医学専門大学院入試にはいずれも虚偽のインターン確認書と東洋(トンヤン)大学表彰状を提出した。青瓦台(韓国大統領府)民情首席在任中には政界から請託を受け柳在洙(ユ・ジェス)元釜山市副市長に対する青瓦台特別チームによる監察をもみ消した。これらの容疑は最終的に全て有罪となった。今回共犯として同時に起訴された妻の鄭慶心(チョン・ギョンシム)元東洋大学教授も懲役1年が追加で宣告された。鄭氏は娘の不正入試への関与などで懲役4年がすでに確定し服役している。
チョ氏の容疑は法務部長官に任命される前からすでに表面化していたが、文在寅(ムン・ジェイン)前大統領は最終的にチョ氏を長官に任命し、国論を分裂させた。文前大統領は一切謝罪せず、逆に「チョ氏には負い目を感じている」と述べた。自らの不法行為を一度も認めていないチョ氏は「検察は捜査ではなく狩りをした」と自らの回顧録に記載した。今回の判決は文在寅前政権とチョ氏に対する断罪だ。
裁判自体はこれほど時間がかかるものではなかった。チョ氏の容疑は確かに多かったが、文書の偽造など明らかな証拠も多かったからだ。ところが金命洙(キム・ミョンス)大法院(最高裁判所に相当)長がウリ法研究会出身のキム・ミリ判事にこの事件と文在寅前政権最大の不法行為の一つである「青瓦台蔚山市長選挙介入事件」を担当させたため、裁判はいつまでたっても進まなかった。キム判事は蔚山事件では1年3カ月にわたり有罪・無罪を判断する裁判を1回も開かなかった。その後突然休職し、2つの事件はいずれも遅延した。蔚山事件も起訴から3年以上過ぎたが、今なお一審判決は出ていない。その間に選挙工作で蔚山市長となった人物は任期を終え再出馬までした。金命洙式の裁判遅延はそれ自体が不義だ。
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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