正義連も、朴裕河も、慰安婦ハルモニたちの涙を拭ってやれなかった【コラム】

2023/11/12 10:39

『帝国の慰安婦』は無罪だったが、朴裕河の主張が正しいというわけではない 「同志愛」「売春的強姦」という主張は被害者に対する嫌悪を呼び、韓国政府は「正義連の独走」を傍観するだけ 真の謝罪を引き出す外交が切に必要

▲朴裕河教授が10月26日、ソウル市瑞草区の大法院前で著書『帝国の慰安婦』で日本軍慰安婦被害者を「売春」などと表現したことに関連して無罪判決を受けた後、心境をコメントしているところ。/写真=ナム・ガンホ記者

 日本のジャーナリスト、土井敏邦が日本軍慰安婦被害者の姜徳景(カン・ドクキョン)の一生を追った本『"記憶"と生きる』には、非常に議論となりやすい部分が登場する。富山の軍事工場を逃げ出した自分を捕まえて強姦(ごうかん)した後、軍の慰安所に連れていった「コバヤシ憲兵」についての姜徳景の証言だ。「コバヤシ」は15歳の少女を地獄の穴へ投げ入れた悪魔だが、「ときどき握り飯や乾パンを持ってきてくれて、舟遊びに..

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