台湾で反中派政権が3期目…「両岸の緊張増幅、米大統領選が分水嶺」(下)

2024/01/16 14:00

本紙がインタビューした台湾の政治・軍事専門家。左から張五岳・淡江大両岸関係研究センター所長、郭育仁・台湾国策研究院副院長、宋承恩・遠景基金会副執行長、蘇紫雲・国防安保研究院国防戦略資源研究所長/台北=李伐飡特派員および蘇紫雲氏提供

②トランプ返り咲きの可能性は不安要素

 親米総統の就任を契機に今後の両岸関係がこれまでよりも米中関係の直接的な影響圏に入るという見方が多い。その点で言えば、米中が対話回復に乗り出したことは一種の「安全装置」になり得る。バイデン米大統領と中国の習近平国家主席は昨年11月、米サンフランシスコで会談し、軍事対話の再開で合意した。郭育仁副院長は「中国は今年3月までに空席にするとみられた国防相を昨年末に急いで..

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