▲15日、光州市東区の錦南路では、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領弾劾賛成デモ=写真右=と弾劾反対デモ=同左=がわずか70メートルの距離を置いて同時に行われた。写真=キム・ヨングン記者
15日午後、光州市東区の錦南路で尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領弾劾を巡り、賛成派と反対派のデモが相次いで行われた。双方のデモは衝突することなく終わった。警察は衝突を防ぐために警察バス4台で「車の壁」を作り、警察官約1200人を投入した。
プロテスタント系団体「セーブ・コリア」が主催した弾劾反対デモ「国家非常祈とう会」には警察推定(非公式)で3万人、デモ主催者側推定で6万人が集まった。往復6車線..
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▲15日、光州市東区の錦南路では、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領弾劾賛成デモ=写真右=と弾劾反対デモ=同左=がわずか70メートルの距離を置いて同時に行われた。写真=キム・ヨングン記者
15日午後、光州市東区の錦南路で尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領弾劾を巡り、賛成派と反対派のデモが相次いで行われた。双方のデモは衝突することなく終わった。警察は衝突を防ぐために警察バス4台で「車の壁」を作り、警察官約1200人を投入した。
プロテスタント系団体「セーブ・コリア」が主催した弾劾反対デモ「国家非常祈とう会」には警察推定(非公式)で3万人、デモ主催者側推定で6万人が集まった。往復6車線の錦南路は歩道まで人々で埋め尽くされた。
光州市内で保守派団体がこのように大規模なデモを開いたのは初めてだ。 錦南路は1980年5月18日の光州民主化運動(光州事件)で中心となった場所で、光州では「民主主義を象徴する場所」とされている。
本紙の記者たちが反対デモの現場を取材したところ、参加者10人のうち3人は光州市を含む全羅道地域から来た人々だった。
「私は高興の人間です」と書いたプラカードを持っていたキム・ドンヨルさん(60)は「(進歩・革新系支持者が多い)全羅道は『弾劾反対』の声を上げるのがとても難しい地域だが、私のような人もいるということを見せたくて、全羅南道高興郡から始発電車に乗ってきた。韓国の正常化に少しでも役に立ちたい」と話した。
チョ・ヒジョンさん(43)は全羅南道康津郡から小学生の子どもと一緒に参加し、「私たちの子どもたちが今後も自由民主主義の大韓民国で暮らせるよう願う気持ちしかない。全羅道でも尹大統領を支持する人が増えている」と言った。
全羅道地域の参加者には20-30代の若者たちが目立った。光州市南区鳳仙洞から来たという会社員キム・ミョンヒョンさん(26)は「会社ではみんな尹大統領を非難し、悪口を言っているので、声を上げることができなかった。職場で積もり積もった鬱憤(うっぷん)を晴らしに来た。全羅道にも常識人がいるということを見せたい」と話した。チョン・ヘリムさん(28)=光州市=は「非常戒厳宣布の時は驚いたが、その後、(韓国最大野党)共に民主党がしてきたことに気づいた。今は激怒すべき時だと考えてデモに来た」と話した。大学生のムンさん(20)=光州市=は「恥じながら生きるべきではないと思い、街に出てきた。大韓民国の自由民主主義を愛する人間として、故郷・光州を変えなければならないと思った」と語った。全羅南道順天市から来たという高校生のユン・ソンホさん(18)は「共に民主党が弾劾(訴追)を乱発し、政府の足を引っ張っているのにもかかわらず、全羅道の人々は依然として共に民主党を支持している。もどかしくてデモに出てきた。大田市やソウル市で開かれるデモにも参加するつもりだ」と言った。
光州市の若者で、演壇に立ってマイクを握る人もいた。チョン・ミンソクさんは「私たちは進歩系だとか保守派だとかとは関係なく、ただ国を守ろうという気持ちだけでこの場に集まった。光州市はこれまで、共に民主党の票田だということを自任してきたが、いったい何が変わっただろうか。忠清南道天安市や慶尚南道金海市にもある(外資系大型スーパー)『コストコ』が一つもないのが自慢になるのか。(光州には)死につつある商業圏、青年人口流出、ずるずる引き延ばされている地下鉄工事による交通難しかない」と訴えた。
弾劾反対デモには全国各地から参加者が集まった。ソウル市から来たイ・スジンさん(51)は「光州でもこういうデモが開かれてこそ、地元のムードに押しつぶされていた人々も声を上げられるようになると思ったので来た」と語った。
演壇に上がった「韓国史カリスマ講師」でユーチューバーでもあるチョン・ハンギル氏は「5・18光州民主化運動に追悼の意を示すために赤い服を着てきた。全羅道であれ、(保守系が多い)慶尚道であれ、国の危機の前では一つにならなければならない。我々韓国人は今までも危機に見舞われるたびに一丸となって克服してきた。今の大韓民国の政治的・経済的危機も、皆が一つになって団結すれば、そして尹大統領が復帰すれば、必ず克服できるだろう」と訴えた。チョン・ハンギル氏は本紙記者の取材に、弾劾反対デモを批判した姜琪正(カン・ギジョン)光州市長などに対して「彼らが闘争・対立を叫ぶならば、我々は和合・統合・愛を掲げた戦略を展開する」と語った。
セーブ・コリアでは大規模な弾劾反対デモを続けていく計画だ。今月22日には大田市、来月1日にはソウル市でデモを開くと発表した。今月1日の釜山駅デモに警察推定で1万3000人が、同8日の東大邱駅デモには5万2000人が集結した。
光州広域市=曺泓福(チョ・ホンボク)記者、キム・ジョンヨプ記者、キム・ミョンジン記者、安重顕(アン・ジュンヒョン)記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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