▲キム・セファン元韓国中央選挙管理委員会事務総長。写真=聯合ニュース
韓国中央選挙管理委員会の事務総長を務めたキム・セファン氏が政治家との連絡用に使っていたいわゆる「携帯電話のサブ機」について、監査院は監査から5カ月が過ぎてからようやくこの電話機を確保したことが2日までに分かった。問題の携帯サブ機は「アイフォーン13プロ」で、選管の業務用でキム・セファン氏本人名義ではなかった。そのため監査院が監査を開始した当時、このサブ機の存在自体を把握していなかった。
キム・セ..
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▲キム・セファン元韓国中央選挙管理委員会事務総長。写真=聯合ニュース
韓国中央選挙管理委員会の事務総長を務めたキム・セファン氏が政治家との連絡用に使っていたいわゆる「携帯電話のサブ機」について、監査院は監査から5カ月が過ぎてからようやくこの電話機を確保したことが2日までに分かった。問題の携帯サブ機は「アイフォーン13プロ」で、選管の業務用でキム・セファン氏本人名義ではなかった。そのため監査院が監査を開始した当時、このサブ機の存在自体を把握していなかった。
キム・セファン氏は息子の縁故採用疑惑や、2022年3月の大統領選挙期日前投票のずさんな管理が問題となった際に自ら辞職したが、その際にサブ機とオフィスで使っていたノートパソコンを返納せず持ち帰っていた。監査院は選管の人事不正の監察を開始した23年6月以降、関係者の証言を通じてサブ機の存在を確認し、同年11月にサブ機の提出を受けた。退職後も1年8カ月にわたりサブ機を使い続けていたのだ。
ところが監査院によると、選管から提出を受けたキム・セファン氏のサブ機は「工場出荷状態」でデータは完全に消去されていた。監査院はフォレンジック(電磁記録の解析)を行ったがデータの復旧は不可能と判断した。消磁器などで物理的にデータが破壊されてはいなかったが、いつ誰と電話したかなどの情報は把握が難しい状態だったとみられる。最終的に監査院はキム・セファン氏のサブ機から具体的な通話内容やメッセージのやりとりなどは確認できなかった。
キム・セファン氏にサブ機を手渡した選管のA課長は監査院による聴取で「(キム・セファン氏が)オフィスで使うため必要と言ってきた。私的な使用だろうと考えたが、指示に従い手渡すしかなかった」と陳述した。
キム・セファン氏は選管サブ機とノートパソコンを返納しなかったことについて「オフィスの荷物は職員がまとめてくれた。その中に入っていた」と主張している。しかし選管職員らは監査院に「キム・セファン氏の荷物をまとめたことはない」と反論した。
ヤン・ジホ記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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