人気ウェブ漫画家チュ・ホミンさんの息子を虐待したとして起訴された小学校特別支援学級の教諭に控訴審(二審)で無罪が言い渡された。一審では有罪判決が出ていたが、これが覆されたものだ。
【表】日本を圧倒する韓国の告訴・告発事件数
水原地裁刑事控訴第6-2部(金銀晶〈キム・ウンジョン〉裁判長)は13日、児童虐待をしたとして起訴されていた小学校特別支援学級の教諭に無罪を言い渡した。
これは2022年9月、チ..
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人気ウェブ漫画家チュ・ホミンさんの息子を虐待したとして起訴された小学校特別支援学級の教諭に控訴審(二審)で無罪が言い渡された。一審では有罪判決が出ていたが、これが覆されたものだ。
【表】日本を圧倒する韓国の告訴・告発事件数
水原地裁刑事控訴第6-2部(金銀晶〈キム・ウンジョン〉裁判長)は13日、児童虐待をしたとして起訴されていた小学校特別支援学級の教諭に無罪を言い渡した。
これは2022年9月、チュ・ホミンさんの息子が通っていた京畿道竜仁市内の小学校特別支援学級で発生したとされる虐待事件を巡る裁判の判決だ。チュ・ホミンさんの妻は自閉症の息子が普段と違って落ち着かない様子だったため、服の中に録音装置を入れて学校に行かせた。すると、この録音装置には、教諭がチュ・ホミンさんの息子に「癖が悪い。お前のことだよ」「ああイヤだ。イヤでたまらない。お前がイヤなんだよ。本当にイヤ」と言った声が入っていた。このため、チュ・ホミンさん夫妻は教諭を児童虐待で告訴した。
大法院(最高裁判所)の判例によると、相手側に分からないように録音した内容は違法な証拠であるため法廷で使用できないが、一審はチュ・ホミンさんの妻の録音を正当な証拠と見なした。障害を持つ児童だけがいる教室で、子どもを守るための正当な行為だったということだ。教室には当時、防犯カメラも設置されていなかった。一審は教諭に罰金200万ウォン(約21万円)の宣告猶予判決を下した。
しかし、二審ではこれまでの判例に倣い、「気づかれないように録音した内容は通信秘密保護法に違反するため、(正当な)証拠として使用することはできない」と判断した。
チュ・ホミンさんは同日、「非常に遺憾だが、裁判所の判断を尊重する」「障害児が被害に遭った場合、証明するのは本当に難しいということを今回の判決を通じて感じた」と述べた。
教諭側は「これまで支持してくださった教諭の皆さんに深く感謝申し上げる」「全国の教諭たちが無断で録音される状況において子どもたちを教えなければならなくなるところだった」とコメントした。
水原=キム・スオン記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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