【TV朝鮮】(アンカー)
昨年の韓国国会議員総選挙時、最大野党・共に民主党は「尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領=当時=は長ネギ1束の価格について間違った認識を持っている」と攻撃し、十分な成果を上げました。今回の大統領選挙では、共に民主党の李在明(イ・ジェミョン)候補が「コーヒーの原価は120ウォン(約12円)」と発言して選挙の争点となっています。与党・国民の力などは「李在明候補は原価に対する非現..
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【TV朝鮮】(アンカー)
昨年の韓国国会議員総選挙時、最大野党・共に民主党は「尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領=当時=は長ネギ1束の価格について間違った認識を持っている」と攻撃し、十分な成果を上げました。今回の大統領選挙では、共に民主党の李在明(イ・ジェミョン)候補が「コーヒーの原価は120ウォン(約12円)」と発言して選挙の争点となっています。与党・国民の力などは「李在明候補は原価に対する非現実的な概念により経済構造をゆがめている」と攻撃していますが、李在明候補は「前後の文脈を切り取った政治攻勢だ」と反論しました。
尹前大統領は長ネギの価格を知らなかったわけではないのに、当時かなり大きな打撃を受けたことを考えると、共に民主党にとっては「争点のない無風選挙」をしようという戦略に支障が生じたものとみられます。保守系野党・改革新党の李俊錫(イ・ジュンソク)候補はこれと併せて、李在明候補のいわゆる「ホテル経済論」についても厳しく批判しており、候補者たちの経済観を巡り、大きな衝突は避けられないものとみられます。キム・チャンソプ記者がお伝えします。
【早わかり】李在明候補の「ホテル経済論」
(記者リポート)
国民の力の中央選挙対策委員会の会議場入り口に大容量のコーヒー入りタンクが置かれています。会議場の机に置かれたコーヒー入り紙コップには「120」という数字が書かれています。「コーヒー1杯の原価は120ウォン(約12円)」という共に民主党・李在明候補の発言を攻撃するためのものです。
(金竜泰〈キム・ヨンテ〉国民の力・非常対策委員長)
「原価120ウォンのもので、まるで約80倍の暴利をむさぼっているかのように聞こえましたが…」
(尹在玉〈ユン・ジェオク〉国民の力所属議員)
「自営業者の皆さんが激怒するような発言だった」
議員たちはコーヒーを手にした動画を交流サイト(SNS)などに掲載する、いわゆる「コーヒー・チャレンジ」に賛同しています。
(朴大出〈パク・テチュル〉国民の力所属議員)
「自営業者の皆さん、ある候補が『コーヒーの原価は120ウォンだ』と言いましたが、本当ですか?」
金竜泰委員長はカフェ経営者らと緊急懇談会を開きました。「コーヒー原価発言」を批判した同委員長を共に民主党が虚偽事実公表で告発したことに対抗し、李在明候補をカフェ経営者に対する名誉毀損(きそん)などで告発しました。
(カフェ経営者)
「経済を全く知らない人の発言だと思います」
また、旅行客がホテルに10万ウォン(約1万円)の予約金を払った後、キャンセルしても商取引が続くという、李在明候補のいわゆる「ホテル経済論」発言に対しても集中砲火を浴びせました。
(ナ・ギョンウォン国民の力所属議員)
「『金が回ったら経済が活性化する』という論理は一体どこの国の経済学ですか? これは経済学ではなく(マルチ商法詐欺に似た)ポンジ・スキームの手法です」
テレビ討論会で「ホテル経済論」に切り込んだ改革新党の李俊錫候補は今日も「(どんなに使っても動き続けるという)永久機関のような形態は話にならない」と批判を続けました。
司法リスクを主に攻撃してきた国民の力が経済観とポピュリズムを批判する方向に重点を移したのは、実用主義を前面に掲げた李在明候補の経済戦略に揺さぶりをかける意図があるものとみられています。TV朝鮮のキム・チャンソプがお伝えしました。
(2025年5月19日放送 TV朝鮮『ニュース9』より)
チョソン・ドットコム/朝鮮日報日本語版
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