▲写真=UTOIMAGE
30代の中国人俳優兼歌手が交際相手の10代少女を殺害したとして死刑になっていたことがこのほど明らかになった。死刑制度がある中国で芸能人が死刑になったのは初めてだ。この俳優が主演する映画が今年公開されており、物議を醸している。
【写真】中国芸能人初の死刑になった張芸洋
中国の交流サイト(SNS)上に23日現在までに広まった陝西省咸陽市の中級人民法院(裁判所)の刑執行公告や複数の外国メディアなどによる..
続き読む
▲写真=UTOIMAGE
30代の中国人俳優兼歌手が交際相手の10代少女を殺害したとして死刑になっていたことがこのほど明らかになった。死刑制度がある中国で芸能人が死刑になったのは初めてだ。この俳優が主演する映画が今年公開されており、物議を醸している。
【写真】中国芸能人初の死刑になった張芸洋
中国の交流サイト(SNS)上に23日現在までに広まった陝西省咸陽市の中級人民法院(裁判所)の刑執行公告や複数の外国メディアなどによると、俳優兼歌手として活動していた張芸洋に対する銃殺刑が昨年12月18日に執行されたとのことだ。これは死刑宣告があった当日だ。張芸洋は2022年2月、当時16歳だった交際相手の少女を森に連れて行き残酷な手口で殺害したとして起訴され、裁判所は死刑を宣告した。犯行動機は、少女が別れを切り出して激怒したためとされている。
警察の捜査の結果、1990年生まれの張芸洋は普段から強い統制欲と偏執症があったという。 また、少女との関係を続けるため、「自ら命を絶つ」との脅迫を長期間にわたり行ってきたとのことだ。少女の年齢が明らかになると、張芸洋が小児性愛者だった可能性も取り沙汰されている。
張芸洋は現地でいわゆる「第18線俳優」に分類される無名の芸能人だったとのことだ。認知度を基準に第1線・第2線・第3線など順に分類した時、ほとんど大衆に知られていなかったという意味だ。2012年から複数の映画やテレビ作品に出演し、2019年には男優賞を受賞しているが、大きな人気を得るには至らなかった。
一方、張芸洋が生前に主演した映画『解憂音声館』が今年3月に公開されていたことが分かり、現地でなおのこと問題になっている。中国の国家広播電視総局や中国公演芸術協会などは、社会的な物議を醸したり、反愛国的な行動を取ったりした芸能人を一種の「ブラックリスト」に掲載し、活動を厳しく制限しているからだ。
問題の映画は現在、インターネット・プラットフォームで誰でも視聴可能だ。あるネットユーザーは「人気があまりない芸能人ならば、殺人罪で死刑になってもブラックリストに載らないので、作品が制限されることもない」「これこそ中国エンターテインメント業界のダブルスタンダードだ」と批判した。
ムン・ジヨン記者
チョソン・ドットコム/朝鮮日報日本語版
Copyright (c) Chosunonline.com