ベトナムが中国と領有権争いをしている南シナ海で、中国の人工島に匹敵する規模の人工島を造成中だという。米戦略国際問題研究所(CSIS)の衛星分析によると、ベトナムは占有している21の岩礁と砂浜のすべてを人工島に変えているが、面積では中国の人工島の70%程度にまで拡張したとのことだ。人工島の面積を4年間で18倍に拡大したのだ。中国のように滑走路や軍事施設なども建設している。
【グラフィック】中国が西海..
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ベトナムが中国と領有権争いをしている南シナ海で、中国の人工島に匹敵する規模の人工島を造成中だという。米戦略国際問題研究所(CSIS)の衛星分析によると、ベトナムは占有している21の岩礁と砂浜のすべてを人工島に変えているが、面積では中国の人工島の70%程度にまで拡張したとのことだ。人工島の面積を4年間で18倍に拡大したのだ。中国のように滑走路や軍事施設なども建設している。
【グラフィック】中国が西海に設置した構造物3基
中国とベトナムの領有権争いは2013年に中国が一方的に人工島を7つを作ったことで激化した。国際法的に領有権が認められない岩礁であるのにもかかわらずセメントで固め、「中国の島だ」と主張した。2016年の南シナ海領有権訴訟で、中国は常設仲裁裁判所で敗訴したが、うやむやになっている。
このため、ベトナムも人工島を拡大し始めた。中国並みの大型滑走路を敷き、警備・警戒所だけだった場所には弾薬庫などを設置した。このまま行けば、人工島の面積が中国を超える可能性もあるということだ。中国外務省は先週、ベトナムの人工島を「違法」とし、「領土主権を守るための措置を取る」と述べた。しかし、中国の「欲」にベトナムだけでなくフィリピンやマレーシアなども反発しており、うかつな措置は取れなさそうだ。
中国は最近、「南シナ海手法」で西海(黄海)を蚕食している。国境が画定されていない韓国と中国の中間水域に「漁業補助施設」として大型構造物2基を浮かべているのだ。ボーリング船を改造した固定構造物も設置しており、サッカー場より大きい。これを調査しようとした韓国の海洋調査船を威嚇して阻止したこともある。中国の警備艦は、韓国・白リョン島のすぐ前にある東経124度の海域まで出没し、「韓国海軍はこの線を越えるな」と脅迫までした。南シナ海のように西海を「中国の海」と言い張ろうという思惑だ。
ベトナムも韓国のように地理的・経済的に中国と密接している。しかし、主権・領土問題だけは一歩も譲らない。中国は人工島によって南シナ海を占領しようとしたが、ベトナムはこれに比例した対応で領有権を守っている。ベトナムが教えてくれた中国の「西海工程」対応法だ。
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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