祖国革新党の曺国(チョ・グク)革新政策研究院長=同党前代表=が20-30代男性の極右化を主張する記事を交流サイト(SNS)「フェイスブック」でシェアしたことに対し、新未来民主党の李洛淵(イ・ナギョン)常任顧問が「20-30代は民主化された先進社会の意識を持っている」と反論した。
【写真】曺国院長がフェイスブックに投稿した若者のデモの写真
曺国院長は8月30日午前、フェイスブックに「ソウル居住で経済..
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祖国革新党の曺国(チョ・グク)革新政策研究院長=同党前代表=が20-30代男性の極右化を主張する記事を交流サイト(SNS)「フェイスブック」でシェアしたことに対し、新未来民主党の李洛淵(イ・ナギョン)常任顧問が「20-30代は民主化された先進社会の意識を持っている」と反論した。
【写真】曺国院長がフェイスブックに投稿した若者のデモの写真
曺国院長は8月30日午前、フェイスブックに「ソウル居住で経済的に上層にいるほど極右青年である確率が高い」という記事をシェアした。この記事は▲目的を達成するための暴力使用の有無・規則違反を容認する姿勢▲福祉において個人にすべての責任を転嫁する認識▲対北朝鮮制裁重視▲中国の報復で経済に打撃を受けても韓米同盟を強化すべきだとする見解▲移民または難民に対する排他的な態度-という条件について、この五つ全てに合致すれば極右だと定義し、20代男性の15.7%、30代男性の16.0%、70歳以上の男性の10.0%が極右だとの調査結果が出たと主張している。
曺国院長はこの記事をシェアする際、特にコメントしなかったが、8月22日に出演したMBCラジオの番組で、「20-30代の男性はいわゆる極右傾向を示している」と主張した。また、8月24日にも釜山民主公園を訪れた時、「『20-30代は極右化していない』と言う人がいるが、それは違うと思う。男性の一部は極右化している」と述べた。
これに対して、李洛淵顧問は8月30日午前、フェイスブックに「1986年以降に生まれた現在20-30代の世代は非常に特別な時代に世の中に放り込まれた。世界的に見れば脱冷戦時代だった。脱冷戦時代は反共のような重いタブー(禁忌)さえ弱まり、米国一極の世界秩序を開いた。 20-30代は思考のタブー(意識)が薄く、米国的な文化を自然に受け入れているのかもしれない」と投稿した。
その上で、「国内的に見れば民主化・先進化の時代だった。20-30代は民主化された先進社会の意識を持つようになったとみるべきだろう」と述べた。
さらに、曺国院長が20-30代男性の一部を極右だと言うようになった経済的背景に注目した。李洛淵顧問は「経済的には『収縮時代』が20-30代を苦しめた。韓国経済は2010年代から低成長期に入った。高度成長期の『膨張時代』はチャンスがあふれ、(分け合うことができる)パイ(の取り分)が大きかった。競争で負けても、どこかで自分の取り分を見つけることができた。しかし、低成長期の『収縮時代』にはチャンスも減り、パイも小さくなった。競争で負けると自分の取り分を見つけるのが難しくなる。そのため、競争過程の公正さが非常に重要になる」と分析した。
李洛淵顧問は「競争過程が公正でなければ(競争の)結果を受け入れ難くなる。そのような意識が20-30代に特別に強くなったことは必然の帰結だ」と語った。現在の20-30代の意識は極右なのではなく、競争過程の公正さを求めているのが特徴だということだ。
金耿必(キム・ギョンピル)記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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