▲ソウル汝矣島で開かれた国会本会議でファストトラック(迅速処理案件)指定同意案採決での無効票判断基準を巡り対立する共に民主党のキム・ギピョ議員と国民の力の林鍾得(イム・ジョンドク)議員。二人は採決の監視を担当していた。25日午後撮影。/NEWSIS
25日の韓国国会本会議で一部法案のファストトラック(迅速処理案件)指定同意案採決で投票者数よりも投票用紙が1枚多かったため、この問題で与野党が激しく対立した。野党・国民の力は「不正投票だ」と反発し、与党・共に民主党は「混乱させたいのか」と逆に野党を批判した。
【写真】同じ筆跡とみられる2枚の投票用紙
国会は同日午後の本会議で企画財政部(省に相当、以下同じ)を企画予算処と財政経済部に分離する2件の関..
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▲ソウル汝矣島で開かれた国会本会議でファストトラック(迅速処理案件)指定同意案採決での無効票判断基準を巡り対立する共に民主党のキム・ギピョ議員と国民の力の林鍾得(イム・ジョンドク)議員。二人は採決の監視を担当していた。25日午後撮影。/NEWSIS
25日の韓国国会本会議で一部法案のファストトラック(迅速処理案件)指定同意案採決で投票者数よりも投票用紙が1枚多かったため、この問題で与野党が激しく対立した。野党・国民の力は「不正投票だ」と反発し、与党・共に民主党は「混乱させたいのか」と逆に野党を批判した。
【写真】同じ筆跡とみられる2枚の投票用紙
国会は同日午後の本会議で企画財政部(省に相当、以下同じ)を企画予算処と財政経済部に分離する2件の関連法案(公共機関の運営に関する法律改正案、統計法改正案)と公益通報者保護法改正案、民主有功者礼遇に関する法律案の4法案のファストトラック指定について採決を行った。
問題は民主有功者礼遇に関する法律案のファストトラック指定採決の際に起こった。同日の氏名票の数は274本だったが、投票数は275あった。禹元植(ウ・ウォンシク)国会議長は国会法第114条に基づき「投票数が氏名票よりも多い場合であっても結果に影響しなければ再投票の必要はない」として「まずは開票を進め集計を行う」との方針を伝えた。
これに対して国民の力は直ちに反発した。同党の宋彦錫(ソン・オンソク)院内代表は「氏名票よりも投票数が多いなどあり得ない。これだから不正選挙と言われるのではないか。投票をもう一度やれ」と要求した。国民の力議員らは再投票と採決の無効を求めて抗議した。
これに対して共に民主党は「静かにしろ」「混乱させたいのか」と逆に反発した。
与野党の対立が激しくなったため、禹元植議長は両党の院内代表や運営首席らを呼び、話し合った上で「投票数が氏名票よりも多いときは再投票が原則だが、結果に影響しない場合は再投票の必要はない」と定めた国会法の条項に基づき「まずは開票を進めて集計し、その結果が投票結果に影響しないかどうか判断した上で、再投票を実施するか無効とするか決める」との方針を示した。
これについて宋彦錫院内代表は本会議場の外で記者団の取材に応じ「採決で表面化した禹元植国会議長の議会主義抹殺の暴挙を強く糾弾する」とした上で「神聖な大韓民国国会本会議場での採決で氏名票よりも投票数の方が多いという事態が起こった」「間違いなく不正選挙か不正投票の可能性があるにもかかわらず、禹元植議長は国会法の規定をちらつかせ問題なしとしてしまった」と批判した。
宋彦錫院内代表はさらに「議長は権限を乱用し可決として処理する暴挙を犯した」「国民の力は強く糾弾し、法的対応について協議を行う」との考えを示した。
さらに検察庁廃止を骨子とする「政府組織法改正案」が25日の国会本会議に提出された。これに反発した国民の力は同日午後6時30分ごろからフィリバスター(無制限の討論による議事進行の合法的妨害」に突入した。
李海仁(イ・ヘイン)記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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