▲呉東運・高位公職者犯罪捜査処長
海兵隊員殉職事件を捜査している特別検察官(特検)チームが15日、故チェ・スグン上等兵死亡事件の捜査に関連した外圧疑惑を調べていた高位公職者犯罪捜査処(公捜処)の呉東運(オ・ドンウン)処長を職務遺棄の疑いで立件し、公捜処を家宅捜索した。特検は、チェ上等兵の事件を捜査していた宋昌珍(ソン・チャンジン)元公捜処部長検事が国会で偽証して告発されたにもかかわらず、呉処長がこれを大検察庁(大検。最高検に相当..
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▲呉東運・高位公職者犯罪捜査処長
海兵隊員殉職事件を捜査している特別検察官(特検)チームが15日、故チェ・スグン上等兵死亡事件の捜査に関連した外圧疑惑を調べていた高位公職者犯罪捜査処(公捜処)の呉東運(オ・ドンウン)処長を職務遺棄の疑いで立件し、公捜処を家宅捜索した。特検は、チェ上等兵の事件を捜査していた宋昌珍(ソン・チャンジン)元公捜処部長検事が国会で偽証して告発されたにもかかわらず、呉処長がこれを大検察庁(大検。最高検に相当)に移管せず、捜査を遅延させた状況を捕捉したという。
特検が職務遺棄容疑で立件した人物は呉処長と李載昇(イ・ジェスン)公捜処次長検事、朴石一(パク・ソクイル)元公捜処部長検事の計3人だ。呉所長らは、昨年8月に当時の進歩(革新)系最大野党「共に民主党」の議員たちが宋部長検事を偽証の疑いで公捜処に告発したにもかかわらず、当該事件をきちんと捜査・指揮しなかった疑いが持たれている。
公捜処法は「公捜処長は公捜処検事の犯罪容疑を発見した場合、関連資料と共にこれを大検に通知しなければならない」と定めている。特検では、呉処長がこの定めを故意に破ったと疑っている。先に特検は、今年8月の公捜処への家宅捜索で「宋元部長検事の偽証事件を大検に送ったら駄目だ」という内容の公捜処の内部報告書を確保したと伝えられている。
法曹界からは「特検が独立捜査機関である公捜処を家宅捜索したのは、呉処長の容疑を重く見ているという傍証」との解釈が出ている。
宋元部長検事は、公捜処に任用される前の2021年、「ブラックパール・インベスト」のイ・ジョンホ元代表を弁護したことがある。ところがその後、公捜処検事の身分で「救命ロビー活動」疑惑の中心的当事者であるイ元代表関連の捜査に参加した。この件が物議を醸すや、宋元部長検事は昨年7月に国会の聴聞会に出席して「イ元代表がチェ上等兵外圧疑惑に関わっているという事実を知らないまま事件の報告を受けた」と偽証した疑いが持たれている。
パン・グクリョル記者、ヤン・インソン記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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