▲薛周完弁護士
李華泳(イ・ファヨン)元京畿道平和副知事の対北朝鮮送金事件を弁護した薛周完(ソル·ジュワン)弁護士は「2023年に事件を引き受けると、キム・ヒョンジ大統領秘書室第1付属室長が電話してきて、『検察はどんなことを聞いたのか』と言われた」と明かした。キム室長は国会議員であり共に民主党代表だった当時の李大統領の補佐官(公設秘書)だった。
薛弁護士は23年3月ごろ、李元副知事の配偶者を通じ、選任契約書を書..
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▲薛周完弁護士
李華泳(イ・ファヨン)元京畿道平和副知事の対北朝鮮送金事件を弁護した薛周完(ソル·ジュワン)弁護士は「2023年に事件を引き受けると、キム・ヒョンジ大統領秘書室第1付属室長が電話してきて、『検察はどんなことを聞いたのか』と言われた」と明かした。キム室長は国会議員であり共に民主党代表だった当時の李大統領の補佐官(公設秘書)だった。
薛弁護士は23年3月ごろ、李元副知事の配偶者を通じ、選任契約書を書き事件を引き受けた。当時、薛弁護士は民主党法律委員会副委員長を務めていた。薛弁護士は本紙の取材に対し、「この事件を引き受けたからといって、党代表室にまで知らせる必要はないと思ったが、事件受任直後にキム室長から(メッセンジャーの)テレグラムで電話が来た」と話した。キム室長とは「2、3回ほど会って顔見知りだった」という。
薛弁護士は「同年6月に李元副知事の弁護人を辞任するまでキム室長から4~5回電話があった。主に『検察はどんな質問をしたのか』『李華泳氏はどんな供述をしたのか』『取り調べの途中に変わったことがあったか」などを尋ねられた」とし、「キム室長が李在明(イ・ジェミョン)代表の刑事事件を管理していると感じた」と話した。薛弁護士はまた、「辞任後にキム室長とテレグラムで通話した記録を削除したため、当時の通話記録や録音が残ってはいない」と説明した。
李元副知事は23年6月9日、検察の取り調べで初めて「李大統領が対北朝鮮送金に関与している」と供述した。ところが、3日後の6月12日、薛弁護士が突然辞任し、同年9月、民主社会のための弁護士会(民弁)出身の金光珉(キム・グァンミン)弁護士が新たに選任された。弁護人が変わった直後、李元副知事は公判で「サンバンウルのキム・ソンテ元会長らの懐柔と圧迫を受け虚偽の供述をした」と話を覆した。
突然弁護人が交代したことについて、薛弁護士は「キム室長から『あなたが検察に協力しろと李元副知事を懐柔したという話がある。誤解を招く恐れがあるのでやめた方がいい』と言われ、即日辞任した」と語った。薛弁護士は「当時自分も民主党所属だったし、総選挙出馬を考えていた時期だったので、事件をうまく担当すれば公認に役立つと考えただけであり、李元副知事を懐柔する理由もなく、懐柔もしなかった」と続けた。
薛弁護士は「李大統領が関与したという供述をした後から、李元副知事は『自分も(元城南都市開発公社企画本部長の)柳東珪(ユ・ドンギュ)のようになるのではないか』と心配していた」とし、「裏切り者と見られるのではないかと恐れ、供述を覆し、検察と弁護人のせいにしたのではないか」と話した。
パク・ヘヨン記者
チョソン・ドットコム/朝鮮日報日本語版
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