▲カンボジア・プノンペンで犯罪団地とされている「園区」/ニュース1
カンボジアから今年8月に帰国したK容疑者(37)は、仁川市の銀行支店を訪れたところを警察に逮捕された。カンボジアにある違法賭博サイト運営組織に口座を貸し、資金洗浄を助けたとして、銀行側から通報があったためだ。警察による取り調べの結果、K容疑者の口座には7月中旬から1カ月間に79回にわたり9億6000万ウォン(約1億200万円)が入金され、147回にわたり8億7000万ウォンが出金された。信用不良..
続き読む
▲カンボジア・プノンペンで犯罪団地とされている「園区」/ニュース1
カンボジアから今年8月に帰国したK容疑者(37)は、仁川市の銀行支店を訪れたところを警察に逮捕された。カンボジアにある違法賭博サイト運営組織に口座を貸し、資金洗浄を助けたとして、銀行側から通報があったためだ。警察による取り調べの結果、K容疑者の口座には7月中旬から1カ月間に79回にわたり9億6000万ウォン(約1億200万円)が入金され、147回にわたり8億7000万ウォンが出金された。信用不良者であるK容疑者は「通帳を貸せば、取引額の2~3%を手数料を支払うというネット広告を見てカンボジアに行った」とし「口座凍結を解除すれば手数料を支払うというので日帰りで帰国した」と供述した。
【図表】韓国の20・30代がカンボジアの犯罪組織に加担するに至る流れ
カンボジアにある中国系犯罪組織が韓国人20・30代を誘い込むのは、犯罪収益をロンダリングするための他人名義の銀行口座が必要だからだ。韓国国内の仮想資産取引所にリンクした銀行口座は通常1000万~2000万ウォンで取引される。口座を貸せば、ロンダリング資金の1~3%を手数料として払うとうたい、資金が必要な若者を誘惑する。広告を見て接触してきた人物はロンダリング資金の引き出しを防ぐために人質にされ、詐欺犯罪に加担させられる。
カンボジア政府は15日、「現地取り締まりで拘束された韓国人が韓国外交部の支援も拒否し、帰国を避けようとしている」と説明した。うち相当数は犯罪だと知りながらも積極的に現地組織に加担し、韓国への帰国を拒否しているという。カンボジア犯罪組織は「共存関係」にある通帳名義人に拘束を逃れるため、犯罪への加担を否認するよう指示する「供述台本」も存在している。
安相炫(アン・サンヒョン)記者、昌原=キム・ジュンホ記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
Copyright (c) Chosunonline.com