▲張東赫・国民の力代表が20日、ソウル市汝矣島の韓国国会で開かれた懸案記者懇談会で冒頭発言を行っているところ。2025.10.20/写真=ニュース1
大法官(最高裁判事)12人増員などを骨子とする、進歩系与党「共に民主党」司法改革特別委の「司法改革案」に関連して、保守系野党「国民の力」の張東赫(チャン・ドンヒョク)代表は20日、「独立性と公正性が命の司法府を『コード人事(政治的理念や傾向に基づく人事)』で満たし、李在明(イ・ジェミョン)大統領室の下に『大法院(最高裁)秘書官室』をつくろうとする発想」と批判した。
【AI合成画像】「三権分立が邪魔..
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▲張東赫・国民の力代表が20日、ソウル市汝矣島の韓国国会で開かれた懸案記者懇談会で冒頭発言を行っているところ。2025.10.20/写真=ニュース1
大法官(最高裁判事)12人増員などを骨子とする、進歩系与党「共に民主党」司法改革特別委の「司法改革案」に関連して、保守系野党「国民の力」の張東赫(チャン・ドンヒョク)代表は20日、「独立性と公正性が命の司法府を『コード人事(政治的理念や傾向に基づく人事)』で満たし、李在明(イ・ジェミョン)大統領室の下に『大法院(最高裁)秘書官室』をつくろうとする発想」と批判した。
【AI合成画像】「三権分立が邪魔くさいなら李在明大統領も改憲をして大統領・最高裁長官・与党総裁を兼任すればいい」
張東赫代表は20日午後、ソウル市汝矣島の韓国国会で開かれた記者懇談会で「民主党が司法改革という美名の下、大韓民国の法治の根幹を揺るがしている」としてこのように語った。張代表は「改革ではなく、司法府を権力の手下にしようという司法掌握ロードマップ」だとし「それ自体が反憲法的・反民主的」と語った。
張代表は「(民主党案通りに立法が行われたら)李在明大統領は自分の任期中に計22人の大法官を任命できる」「李在明の、李在明のための、李在明による大法院は権力の下命と指示に基づいて裁判をすることになるだろう」と主張した。
その上で「結局は、ケッタル(民主党の強硬支持層)の好みに合う、政権の注文通りの大法官を座らせたいということをおおっぴらに宣言したのと同じ」「本当の目的はたった一つだ。権力が法の上に君臨したいということ」「李在明政権が押し付ける司法改革は、政権が裁判を支配して裁判結果も決めたいという、独立性・公正性ゼロの司法クーデター」と発言した。
また、国民の力の崔宝允(チェ・ボユン)首席スポークスマンは、20日の論評で「(民主党の案は)『司法改革』という名を掲げているが、実相は司法府の命脈を握ろうとする権力型改悪」だとし「民主党は『鬱憤(うっぷん)晴らし』政治で司法府を揺さぶることを直ちにやめなければならない」と評した。
イ・セヨン記者
チョソン・ドットコム/朝鮮日報日本語版
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