▲イラスト=UTOIMAGE
米ミシシッピ州の高速道路でトラックが横転し、ウイルスを拡散させる可能性がある実験室のサル数匹が脱走したことが分かった。脱走したサルのうち1匹を除いては全て射殺されたという。
【写真】横転したトラックから脱走する実験室のサルたち
AP通信などが10月28日、報じた。それによると、ミシシッピ州ジャスパー郡の保安官事務所はフェイスブックで、28日午後に同郡の高速道路上でリーサスモンキー(和名:アカゲザル..
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▲イラスト=UTOIMAGE
米ミシシッピ州の高速道路でトラックが横転し、ウイルスを拡散させる可能性がある実験室のサル数匹が脱走したことが分かった。脱走したサルのうち1匹を除いては全て射殺されたという。
【写真】横転したトラックから脱走する実験室のサルたち
AP通信などが10月28日、報じた。それによると、ミシシッピ州ジャスパー郡の保安官事務所はフェイスブックで、28日午後に同郡の高速道路上でリーサスモンキー(和名:アカゲザル)数匹を載せたトラックが事故を起こしたと明らかにした。トラックは、ルイジアナ州ニューオーリンズのテュレーン大学国立生物医学研究センターに所属するサルたちを、フロリダ州の別の研究機関へ移送する途中だったという。
保安官事務所は、これらのサルがC型肝炎や新型コロナウイルス、ヘルペスなどさまざまなウイルスに感染しているとして「人間に潜在的な健康上のリスクを及ぼす恐れがある」と説明した。さらに、サルたちが攻撃的な性格だとして、サルを見かけたら近づかずに当局に通報するよう呼びかけた。
一方、テュレーン大学の研究センターは、保安官事務所が言及した「感染したサル」について、確認されていない事実だと反論した。同大学の関係者は、地元メディア「ミシシッピ・フリープレス」に対し「問題の霊長類たちには感染性はない」「また、サルたちはいかなる疾病にも感染していないという絶対的な確信を持っている」と述べた。
アカゲザルは体重7-8キロで、世界中の医学研究で最も多く用いられる動物の一つだ。テュレーン大学医学センターは定期的に霊長類を科学研究機関に提供していた。ただし今回の事故で、トラックに載せられていたサルは全部で何匹だったのか、どこに行ったのかは確認されていない。トラックがなぜ横転したのかも明らかになっていない。
事故直後の動画には、複数のサルが高速道路横の野原をうろつく様子が映っていた。サルが入れられていた木箱は、壊れて周囲に散らばっていた。
脱走したサルたちは同日の夕方遅くに1匹を除いて射殺された。保安官事務所は現在、残る1匹の捜索を続けている。
パク・ソンミン記者
チョソン・ドットコム/朝鮮日報日本語版
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