▲李粲珍・金融監督院長が27日、ソウル汝矣島の国会政務委員会で開かれた金融委員長、金融監督院に対する総合監査で答弁している/ナム・ガンホ記者
李粲珍(イ・チャンジン)金融監督院長が処分を決めたソウル・江南地区のマンションを巡り、「高額物件」論争が起きたが、李院長が希望価格を当初よりも4億ウォン(約4290万円)下げると、半日もたたずに売却先が決まった。
【グラフィック】李粲珍・金融監督院長が保有する複数の不動産
金融監督院などによると、李院長は29日午前、ソウル市瑞草区牛眠洞に保有する面積155.59平方メートルのマンションの希望売却価..
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▲李粲珍・金融監督院長が27日、ソウル汝矣島の国会政務委員会で開かれた金融委員長、金融監督院に対する総合監査で答弁している/ナム・ガンホ記者
李粲珍(イ・チャンジン)金融監督院長が処分を決めたソウル・江南地区のマンションを巡り、「高額物件」論争が起きたが、李院長が希望価格を当初よりも4億ウォン(約4290万円)下げると、半日もたたずに売却先が決まった。
【グラフィック】李粲珍・金融監督院長が保有する複数の不動産
金融監督院などによると、李院長は29日午前、ソウル市瑞草区牛眠洞に保有する面積155.59平方メートルのマンションの希望売却価格を当初の22億ウォンから4億ウォン値下げし、18億ウォンで売りに出した。すると、同日午後に買い手が付き、契約金2億ウォンの入金があり、契約が成立したという。18億ウォンという価格は9月30日に取引された同一面積の物件の実勢価格と同じだ。9月25日には18億2500万ウォンでの取引があった。2021年に記録した最高値(20億ウォン)に比べると2億ウォン安い。
地元の不動産関係者は「マンション団地内でも牛眠山の林と近く、高層で優良物件」だとし、最近提示価格が上昇していることなどを考えると、1億~2億ウォン高くても売れたのではないかとの見方を示した。李院長は夫婦共同名義で保有した同一面積の2戸のうち、2019年に追加購入した1戸だけを残した。今回売却した物件は2002年に購入したものだ。
これに先立ち、李院長は21日、国会での国政監査で江南地区に保有するマンション2戸のうち1戸は子女に譲渡すると説明したが、批判を受け処分する方針に改めた。その後、1戸を20億ウォンで売りに出し、直後に希望価格を22億ウォンに引き上げた事実が明らかになると、「(価格見直しは)仲介業者が行ったものだ」と説明した。野党などは「李院長にはマンションを売却する意思があるのか分からない」と批判した。不動産業界では「ソウル全域と京畿道12地域の住宅価格を抑えるとする『10・15対策』以降も江南地区のマンション相場がさらに上昇したとすれば、政府による対策の効果は疑わしいのではないか」との声も出た。さらには、李院長のマンションがある団地が9月7日に発表された公主導の住宅供給策にも含まれた牛眠洞の旧韓国教育開発院跡地と直線距離が200メートルである点も論議を呼んだ。
李院長は弁護士時代に九老工団土地強制収用事件の訴訟に勝ち、成功報酬として約400億ウォンを受け取ったとされる。李院長は国政監査で「(現在の資産は)300億ウォンから400億ウォンの間だと思う」とし「金融機関にほとんどある」と述べたほか、「ソウル市の城東区と中区に店舗物件も保有している」と説明した。
一方、李院長は同日午後、ソウル・汝矣島のKB証券支店を訪れ、国内株価指数に連動する上場投資信託(ETF)を購入した。株価が上がれば収益が出る商品で、購入額はマンション売却の契約金と同じ2億ウォンだという。金融当局関係者は「李院長は不動産に集中した市中資金を株式に投資するといった政府の生産的金融政策に応じるため、一般投資家の立場でETFを購入した」と話した。
宣政敏(ソン・ジョンミン)記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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