▲2025年11月6日、東京の衆議院議員会館で対面した萩生田光一・自民党幹事長代行。/写真=成好哲東京支局長
「米国の北朝鮮核保有国認定は日本も決して賛成しない。この問題をはじめ、日本と韓国が協力すべき部分は多い」
11月6日、東京の衆議院議員会館で対面した萩生田光一・自民党幹事長代行(62)は「米国のトランプ大統領がどのような判断を下すかは分からないが、(北朝鮮と)最も近い韓国が韓半島の状況を米国にきちんと話すことが重要」としつつ、このように語った。北朝鮮を核保有国と認めないように韓国と日本が同じ立場で..
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▲2025年11月6日、東京の衆議院議員会館で対面した萩生田光一・自民党幹事長代行。/写真=成好哲東京支局長
「米国の北朝鮮核保有国認定は日本も決して賛成しない。この問題をはじめ、日本と韓国が協力すべき部分は多い」
11月6日、東京の衆議院議員会館で対面した萩生田光一・自民党幹事長代行(62)は「米国のトランプ大統領がどのような判断を下すかは分からないが、(北朝鮮と)最も近い韓国が韓半島の状況を米国にきちんと話すことが重要」としつつ、このように語った。北朝鮮を核保有国と認めないように韓国と日本が同じ立場で米国を説得しよう、という意味だと解される。
衆院議員7期の萩生田氏は、かつて安倍晋三政権で首相補佐官、文部科学大臣などを歴任して安倍氏に最も近い側近とされ、「リトル安倍」とも呼ばれた。岸田政権時には経済産業大臣、自民党政策調査会長まで務めたが、昨年の総選挙で当時の石破茂・自民党総裁による、いわゆる「安倍派外し」で公認を受けられず、無所属で当選した。その後、復党した萩生田氏は、安倍元首相の後継者である高市早苗議員を首相にすることに寄与して復活した。自民党ナンバー2の幹事長を補佐する幹事長代行は、実質的な党内政策調整を務める実力ポストだ。
萩生田幹事長代行は「韓国の原子力潜水艦保有」についても賛成の立場を明らかにした。「核を保有する、民主的対話ができない集団が存在する現在の安全保障環境で、韓国がそういう方向を考慮するのは当然の判断」と萩生田幹事長代行。「日本の安全保障にとって得か」という質問にも「長期的に韓国が信頼できるパートナーになる」という前提付きで同意した。
韓国の原潜は、日本にも原潜保有の名分になるものとみられる。萩生田幹事長代行は「日本は『次世代動力を活用した潜水艦の保有』を政策目標に掲げている」と語った。彼は「防衛を考えると(原潜保有が)当然の判断だが、唯一の被爆国である日本は(原子力の武器活用に反対する)国民感情も考慮しなければならない」としつつ「国民の生命を守るために何が必要か、党内そして連立を組んだ日本維新の会と具体的かつ現実的な話し合いを進める考え」と語った。
自民党内強硬保守の代表格で、一時は韓国に批判的だった萩生田幹事長代行は、この日「若いころはそうだったが、今は韓国と争う時ではない」と述べた。その上で「互いに発展・成長してリーダーシップを発揮する立場になった日本と韓国は、安全保障はもちろん、経済でも常に共に息を合わせる国であるべき」とし、安全保障と経済協力の重要性を主張した。
萩生田幹事長代行は「(安倍政権時代には)半導体分野で対立したが、今は『経済のコメ』である半導体で互いに足りない分野を補完する関係」だとし「いつになく日本と韓国の距離は近くなっている」と語った。さらに「過去の発言のせいで日本人は李在明(イ・ジェミョン)大統領に、韓国人は高市首相に、警戒感を持っていたのも事実だが、慶州での両首脳の初会合は良い環境だった」「両リーダーの指揮の下、日韓関係を未来志向的かつ安定的に発展させるよう、両国政府がきちんと協議することが重要」と述べた。
反韓政治家というイメージとは異なり、韓国ドラマのファンだという萩生田幹事長代行。「昨年は『梨泰院クラス』のロケ地を聖地巡礼して写真を撮った」という。そうして「『おつかれさま』を見てパク・ポゴムとIU(アイユー)を好きになり、済州島の焼酎『漢拏山』も飲んだが、本当によかった」「残りの政治人生で、友人として韓国と深い交流をしたい」と語った。
成好哲(ソン・ホチョル)東京支局長
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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