▲イラスト=UTOIMAGE
ソウル地下鉄で、車内での飲食に対する苦情が年間1000件近く寄せられていることが分かった。
ソウル市の尹永熙(ユン・ヨンヒ)市議(野党・国民の力)がソウル交通公社から入手した資料によると、最近5年間で地下鉄車内での飲食に関する苦情は▲2021年に1009件▲22年に620件▲23年に833件▲24年に907件▲25年9月までに828件-となっており、合計で4197件に上った。
【写真】地下鉄車両内..
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ソウル地下鉄で、車内での飲食に対する苦情が年間1000件近く寄せられていることが分かった。
ソウル市の尹永熙(ユン・ヨンヒ)市議(野党・国民の力)がソウル交通公社から入手した資料によると、最近5年間で地下鉄車内での飲食に関する苦情は▲2021年に1009件▲22年に620件▲23年に833件▲24年に907件▲25年9月までに828件-となっており、合計で4197件に上った。
【写真】地下鉄車両内で食事する女性
苦情は主に、キンパ(韓国のり巻き)、キムチ、スンデ(豚の腸にもち米や豚の血などを詰めた韓国料理)、焼き芋など匂いの強いものを食べているという内容だった。カップ麺、フライドポテト、餃子、イカ、缶ビール、弁当などに対する苦情もあったという。
電車内での飲酒についても苦情が多数寄せられていることが分かった。今年7-9月に寄せられた苦情の中には、車内での飲酒に関して「臭すぎて吐きそう」「子どもと一緒に乗っているが、とてもつらい」などの内容があった。
ほかにも「注意喚起のアナウンスが流れてもずっと食べ続けていて、全く効果がない」「食べている人がイヤホンをしているので、アナウンスしても意味がない」などの苦情もあった。
地下鉄車内で▲大声を上げる▲嘔吐(おうと)する▲騒ぎを起こす-など公共秩序を乱す問題が発生しているケースもあった。これはソウル交通公社の旅客運送約款第34条の「不潔あるいは悪臭によって不快感を与える懸念がある行為」に該当する可能性がある。
尹議員は「かつてバス車内での飲食禁止条例が制定されたときも、当初は論争になったが、今は市民の意識の中に自然に定着した」として「地下鉄の車内についても市民の声を幅広く聞いて取りまとめ、飲食・飲酒の禁止を制度的に検討する時期だ」と指摘した。
ソウル市は2018年、条例を改正し、市内バスの車内での飲食および飲料摂取を禁止した。シンガポールでは地下鉄車内で飲食をした場合、最大で500シンガポールドル(約5万9000円)の罰金を、香港では公共交通機関で飲食をした場合には2000香港ドル(約4万円)の罰金を科している。
チェ・ヘスン記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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