▲大学修学能力試験(日本の大学入学共通テストに相当)を翌日に控えた12日、慶尚南道のある女子校で後輩たちの声援を受けながら校庭に集まった受験生たち。ほぼ全ての生徒が近視で眼鏡をかけていた。/聯合ニュース
ここ数年の間に韓国で若者の近視患者が急速に増加していることが分かった。高校1年生の場合、10人に7-8人が眼鏡が必要だという。眼科医らは「若者の近視は将来成人になってがんなどを発症するリスクを高める」として早期の診断と管理の必要性を訴えている。
【写真】「aespaカリナ着用のメガネください」 10代日本人女性の76%がまねる韓国ファッション
大韓眼科学会は先日「2025年度・目の日ファクトシート..
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▲大学修学能力試験(日本の大学入学共通テストに相当)を翌日に控えた12日、慶尚南道のある女子校で後輩たちの声援を受けながら校庭に集まった受験生たち。ほぼ全ての生徒が近視で眼鏡をかけていた。/聯合ニュース
ここ数年の間に韓国で若者の近視患者が急速に増加していることが分かった。高校1年生の場合、10人に7-8人が眼鏡が必要だという。眼科医らは「若者の近視は将来成人になってがんなどを発症するリスクを高める」として早期の診断と管理の必要性を訴えている。
【写真】「aespaカリナ着用のメガネください」 10代日本人女性の76%がまねる韓国ファッション
大韓眼科学会は先日「2025年度・目の日ファクトシート」を公表したが、それによると24年度の健康診断で裸眼視力が片方だけでも0.7以下の近視とされた児童生徒の割合は小学1年生31%、4年生53%、中学1年生65%、高校1年生75%と学年が上がるほど増加していた。近視とは通常だと網膜上にある焦点が網膜の前にずれ、遠くのものがはっきり見えなくなる疾患だ。
視力に異常がある若者の割合は30年前は25%、20年前47%、10年前48%だったが、2024年は57%に達した。
大韓眼科学会理事長のキム・チャンユン延世大学医学部教授は「就学前や青少年の時期に近視を放置すると、成人になってから緑内障や網膜疾患、白内障などにつながる恐れがある」とした上で「近視はたんなる視力の問題ではなく、将来の国民の失明率を左右する公衆保健に関わる問題だ」と警告する。
近視患者は網膜剥離のリスクが通常よりも約8倍高く、強度近視(−6.0ジオプトリー以上)の場合は緑内障のリスクが4.6倍高くなる。近視がひどいほど将来視野欠損や黄斑変性症が急速に現れる傾向にあるという。
近視には遺伝的要因の他にもスマートフォンやタブレットの長時間使用、屋外での活動不足なども影響している。そのため学会は「1日2時間以上の屋外での活動が近視予防に効果的」と呼びかけている。スマートフォンなどの使用を減らすことも重要だ。本を読む場合は目からの距離は30-35センチほど、パソコンモニターだと50センチほどが適切で、45分以上目を近づけての作業はしないよう、作業時間も適切に管理しなければならない。
近視によるがんなどを防ぐ最も効果的な方法は定期検診だ。学会は6歳以上の子供は毎年眼科検診を、また40歳以上は1年に1回以上は眼底検査を受けるよう呼びかけている。眼底検査は目の内部を特殊なカメラで撮影する検査で、網膜や網膜の毛細血管、視神経などの状態を確認できる。
金哲中(キム・チョルジュン)記者
チョソン・ドットコム/朝鮮日報日本語版
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