▲尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領/news1
いわゆる「逮捕妨害」をめぐる事件の裁判で、2024年12月3日の非常戒厳令当日に開かれた国務会議(閣議)について尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領が「法律に違反していない」と主張した。
ソウル中央地裁刑事35部(裁判長:白大鉉〈ペク・テヒョン〉部長判事)は21日、尹前大統領による特殊公務執行妨害などの10回目の公判を行った。
【写真】韓悳洙元首相の公判で公開された非常戒厳当日の大統領室の監視カメラ..
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▲尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領/news1
いわゆる「逮捕妨害」をめぐる事件の裁判で、2024年12月3日の非常戒厳令当日に開かれた国務会議(閣議)について尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領が「法律に違反していない」と主張した。
ソウル中央地裁刑事35部(裁判長:白大鉉〈ペク・テヒョン〉部長判事)は21日、尹前大統領による特殊公務執行妨害などの10回目の公判を行った。
【写真】韓悳洙元首相の公判で公開された非常戒厳当日の大統領室の監視カメラ映像
今回の公判では特別検察官チームが提出した証拠に対する調査が追加で行われた。
特別検察官チームは非常戒厳令当時の大統領室監視用カメラ映像を証拠として提出しなかったが、その経緯について「審議権の侵害は国務会議に参加しなかった人物に対するもので、国務会議がいかにして行われたかは争点ではないため申請しなかった」と説明した。
これに対して尹前大統領の弁護団は「国務会議が実際に開催されたかどうかが争点になっている。単なる証言だけでは確認できないので重要証拠となる監視用カメラ映像を確認すべきだ」と反論した。
弁護団はさらに「韓悳洙(ハン・ドクス)元首相の裁判でも再生された」として「公訴事実に『国務会議を開催しなかったことに対する審議権侵害』が出てくるので、国務会議が開催されなかったと主張するなら証拠として提出すべきだ」という趣旨の指摘も行った。
尹前大統領も裁判長に対し「検察は形だけの国務会議で実際は国務会議ではないと主張している」と口火を切った。
尹前大統領は「大統領、首相、経済副首相、外交、国防、統一、行政安全、法務の8人の必須メンバー、出席が義務づけられた安保室長と秘書室長、国家情報院長も到着した。福祉、農林水産、中小ベンチャー、国土の5人も追加で呼んだ」「国務会議の実質的な審議に必要な条件が全て整っていた事実を確認するため、裁判長はこれらの点を認めて裁判を進めてほしい」と訴えた。
尹前大統領はさらに「今の世論では国務会議は正式に行われたと考えられている。立証の責任は検察にあるので引き続き見守ると判断するかもしれないが、審議権剥奪かどうかの判断に重要な部分になる可能性があると伝えておきたい」とも述べた。
これに対して裁判長は「被告側に有利と判断するなら、被告側から証拠として申請してください」と回答した。
今回の公判で書証調査を終えた裁判部は今月28日に予定されている公判で、姜義求(カン・ウィグ)元大統領室付属室長と金周賢(キム・ジュヒョン)元民情首席に対する証人尋問を行うと通告した。
ハン・ジウン記者
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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