▲イラスト=UTOIMAGE
薬物を注射して筋肉を肥大化させ、「ロシアのポパイ」と呼ばれている男性が両腕を失う危機に直面している。英紙ザ・サンなど外信各社が27日(現地時間)に報道した。
報道によると、ロシアの総合格闘技選手キリル・テレシンさん(29)は筋肉を大きくするために2017年から化学物質「シンソール(synthol)」を腕の静脈に直接注射してきた。シンソールは筋肉痛や口内炎の治療に使われる液体化合物だが、一部のボデ..
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▲イラスト=UTOIMAGE
薬物を注射して筋肉を肥大化させ、「ロシアのポパイ」と呼ばれている男性が両腕を失う危機に直面している。英紙ザ・サンなど外信各社が27日(現地時間)に報道した。
報道によると、ロシアの総合格闘技選手キリル・テレシンさん(29)は筋肉を大きくするために2017年から化学物質「シンソール(synthol)」を腕の静脈に直接注射してきた。シンソールは筋肉痛や口内炎の治療に使われる液体化合物だが、一部のボディービルダーの間では短期間に筋肉を風船のように膨らませるために使われることがある。
【写真】薬物を注射して筋肉を肥大化させたロシア人男性キリル・テレシンさん
このシンソール注射を数年間にわたり受けてきたテレシンさんは両腕が異常に膨らみ、現在深刻な感染症を患っているとのことだ。多量の薬物によって腕の筋肉組織が硬くなる繊維化や壊死(えし)が起こっているのだ。肉離れで腕に穴ができる副作用も発生している。
テレシンさんは2019年に一度緊急手術を受けたことがあるが、両腕はよくならなかった。治療のためには数回にわたる皮膚移植手術が必要だが、テレシンさんの場合、健康状態が悪く、試みることさえ不可能な状況だ。同メディアは医療関係者の所見だとして、「テレシンさんは腕を切断しなければならない状況に直面している」と報道した。
テレシンさんは一時、このように作った「偽の筋肉」で有名になった。腕の筋肉が盛り上がっている漫画のキャラクター「ポパイ」に似ているということで、世界で注目された。現在もインスタグラムのフォロワー数が約15万人、ユーチューブのチャンネル登録者数が約4万人いる。
ムン・ジヨン記者
チョソン・ドットコム/朝鮮日報日本語版
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