【TV朝鮮】(アンカー)
2024年12月3日の戒厳令当日、(韓国の陸・海・空軍の本部がある)鶏竜台からソウルに向かう韓国国防部(省に相当)のバス、いわゆる「戒厳バス」に乗ったとの理由で、将軍から大領(大佐)に降格される厳しい処分が下されました。謹慎では足りないとする大統領室の意向が反映されたようですが、だとすれば当初の謹慎は何を根拠に下されたのでしょうか? 芋づる式処分の適法性についても今後議論..
続き読む
【TV朝鮮】(アンカー)
2024年12月3日の戒厳令当日、(韓国の陸・海・空軍の本部がある)鶏竜台からソウルに向かう韓国国防部(省に相当)のバス、いわゆる「戒厳バス」に乗ったとの理由で、将軍から大領(大佐)に降格される厳しい処分が下されました。謹慎では足りないとする大統領室の意向が反映されたようですが、だとすれば当初の謹慎は何を根拠に下されたのでしょうか? 芋づる式処分の適法性についても今後議論が巻き起こりそうです。チェ・ウォングク記者がお伝えします。
【写真】2024年12月3日ソウルに向かう「戒厳バス」
(記者リポート)
12月3日の非常戒厳令当時、キム・サンファン陸軍法務室長ら34人の陸軍参謀は朴安洙(パク・アンス)戒厳司令官の指示を受け、鶏竜台からソウルに向かうバスに乗りました。
(キム・サンファン/陸軍法務室長〈11月24日〉)
「今は状況の把握が必要だ。上京して総長と直接面会し、駄目なものは駄目と言って戻ってくる…」
これに先立ち韓国国防部は独自の監査により、キム・サンファン室長に謹慎10日の処分を下していました。
ところが金民錫(キム・ミンソク)首相は11月27日に李在明(イ・ジェミョン)大統領の承認を受け、この処分を取り消して再検討を指示し、国防部は翌日改めて懲戒委員会を開いて准将から大領への1階級降格という厳しい処分を下しました。
降格は罷免と解任に次いで重い処分であり、11月30日に除隊するキム・サンファン室長は准将ではなく大領として不名誉除隊をすることになりました。
国防部長官の承認だけで決まる謹慎とは異なり、降格は大統領の承認が必要です。李在明大統領は直ちにこれを承認したようです。
大統領の意向が事実上反映されたと解釈できます。
韓国軍のある関係者は「あの時上官の指示に従っただけで降格とするのはひどい」「事態を把握できなかった状況で抗命すべきだったというのか」などの反応が相次いでいます。
キム・サンファン室長の降格が決まったことを受け、いわゆる戒厳バスに同乗していた他の参謀らに対する処分の内容やそのレベルにも影響するとの見方が浮上しています。TV朝鮮、チェ・ウォングクがお伝えしました。
(2025年11月28日放送、TV朝鮮『ニュース9』より)
チョソン・ドットコム/朝鮮日報日本語版
Copyright (c) Chosunonline.com