▲ノ・サンウォン元情報司令官/写真=NEWSIS
12・3非常戒厳謀議疑惑で起訴されたノ・サンウォン元国軍情報司令官が、内乱裁判で、自分の自筆メモについての釈明を行うとともに「特別検察官(特検)が『プリー・バーゲイン(plea bargaining/答弁取引)』を試みた」と主張した。特検側は即座に「実体の歪曲(わいきょく)であって公訴維持妨害」だと反論し、法廷内外で攻防が続いた。
【表】ノ・サンウォン元司令官の奇行と「手帳」の信ぴょう性
ノ元司令..
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▲ノ・サンウォン元情報司令官/写真=NEWSIS
12・3非常戒厳謀議疑惑で起訴されたノ・サンウォン元国軍情報司令官が、内乱裁判で、自分の自筆メモについての釈明を行うとともに「特別検察官(特検)が『プリー・バーゲイン(plea bargaining/答弁取引)』を試みた」と主張した。特検側は即座に「実体の歪曲(わいきょく)であって公訴維持妨害」だと反論し、法廷内外で攻防が続いた。
【表】ノ・サンウォン元司令官の奇行と「手帳」の信ぴょう性
ノ元司令官は8日、ソウル中央地裁刑事合議25部の審理で開かれた尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領関連の内乱・職権乱用事件の公判に証人として出席し、これまで戒厳準備状況で注目されてきた70ページの手帳は「戒厳準備の目的ではなく、テレビを見ながら書いた内容も含まれている」と主張した。手帳には「D-1」「D」など戒厳計画の疑いがある表記や、政治・社会関連の人物名、「談話」「全国民」「出禁措置」などの文言が書き込まれていた。
さらにノ元司令官は「テレビでドラマ『野人時代』を見て金斗漢(キム・ドゥハン)を書き、ソン・フンミンが出てきて車範根(チャ・ボムグン)を思い出して書いた」と疑惑を否定した。作成時期に関しては「総選挙前だと断定はできないが、総選挙で勝った後、法的基盤を備えなければならないという趣旨だった」と語った。
ノ元司令官は、特検の取り調べの過程で「プリー・バーゲイン」を提案された、とも暴露した。「答えを決めておいてイエスと言うのを要求してるんだなと思った」と述べ、尹・前大統領についての証言を条件に減刑を示唆したと主張した。証言中、ノ元司令官は大きく息をついたり声を強めたりするなど激高した様子を見せ、一部の質問には「面倒なので証言を拒否したい」と答えた。
尹・前大統領は裁判の最後で自ら発言し、「選管関連の捜査計画そのものが成立し難い捜査」だとしてノ元司令官の肩を持った。裁判後も双方の衝突は続き、弁護人団は「特検の違法捜査が明らかになった」と主張した。これに対し特検は「虚偽供述強要の言及は事実を歪曲するもの」だと反論した。
ノ元司令官は12・3非常戒厳当時、不正選挙疑惑捜査組織である「第2捜査団」立ち上げのために情報司令部要員の人的情報を渡してもらった疑いが持たれている。特検はノ元司令官の手帳などを基に、戒厳準備が2023年10月の軍将官人事のころから本格化した―とみて捜査を続けている。
イ・ギョンタク記者
チョソン・ドットコム/朝鮮日報日本語版
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