【TV朝鮮】(アンカー)
100日間の定期国会の最終日の9日、これまでなかった状況がまたも繰り広げられました。保守系野党「国民の力」は内乱裁判部設置法案など8大悪法撤回を要求しましたが、進歩(革新)系与党「共に民主党」が受け入れないことから、非争点法案についても無制限討論、「フィリバスター」に突入しました。ところが禹元植(ウ・ウォンシク)国会議長が途中で停会を宣言したのです。「議題とは無関係な討論..
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【TV朝鮮】(アンカー)
100日間の定期国会の最終日の9日、これまでなかった状況がまたも繰り広げられました。保守系野党「国民の力」は内乱裁判部設置法案など8大悪法撤回を要求しましたが、進歩(革新)系与党「共に民主党」が受け入れないことから、非争点法案についても無制限討論、「フィリバスター」に突入しました。ところが禹元植(ウ・ウォンシク)国会議長が途中で停会を宣言したのです。「議題とは無関係な討論をしている」という理由を挙げたのですが、今の状況がどういうものなのか、国会取材記者とつなげて調べてみたいと思います。ピョン・ジョンヒョン記者、フィリバスターがきちんとできないんですか?
(記者)
午後4時半ごろに始まったフィリバスターは、2時間ほどで停会されましたね。ひとまず40分前くらいに本会議は続開されました。
先に禹元植・国会議長は、与野党の対峙(たいじ)で騒然となるや「これ以上進めることはできない」として停会を宣言し、フィリバスターは2時間ほど中断されました。
国民の力は与野党交渉で内乱裁判部法案など「8大悪法」撤回要求が受け入れられないことから、非争点法案である加盟事業法についてのフィリバスターに突入しました。
トップバッターにナ・ギョンウォン議員が出ましたが、冒頭から国会議長に対するあいさつを巡って与野党が大声で口論を始めました。
(禹元植/国会議長)
「あいさつしないんですか?」
(ナ・ギョンウォン/国民の力議員)
「先ほど申し上げたつもりです」
およそ10分ほどで、禹元植議長は「議題と関連がない」としてナ議員の発言中にマイクを切ってしまいました。
(ナ・ギョンウォン/国民の力議員)
「司法破壊5大悪法、そして箝口3大悪法を撤回してください」
(禹元植/国会議長)
「このように会議の進行を妨害し続けているので、これ以上発言権を差し上げることはできません」
(ナ・ギョンウォン/国民の力議員)
「この議題と関連のない討論ではありません。これを国会議長が、もし私の発言権を制止するのなら…(マイクを切る)」
(議場から)
「マイク! マイク! マイク!」
同僚議員がナ議員に無線マイクを付けてやると、禹議長はこれを問題にして謝罪を要求しました。
民主党の姜仙祐(カン・ソンウ)議員も今年4月、対政府質問の際に本会議場で個人マイクを付けて出てきたことがありますが、禹議長は、そのときは見ていなかったと主張しました。
(姜善栄〈カン・ソンヨン〉/国民の力議員)
「姜仙祐議員が以前マイクを付けたことを、ちょっと説明してください。マイクを付けて放送したじゃありませんか」
(禹元植/国会議長)
「付けたか付けてないか、私は知りません、そのときのこと。そのとき私は分かりませんでした」
国民の力は、少数野党に比較的自由な討論機会を提供しているフィリバスターまで制限するのは「禹議長の暴挙」だと強く反発し、国会法違反についての法的措置を検討しています。
(アンカー)
そうすると、きょうの本会議はどうなりますか?
(記者)
定期国会最終日ですから、9日夜12時に会期終了と共にフィリバスターも終わります。
国民の力は「8大悪法」を糾弾するテント籠城と共に、追加のフィリバスターを予告しました。
これに対し民主党の金炳基(キム・ビョンギ)院内代表は「国会正常化のための非常行動に入りたい」としました。ここまで国会から、TV朝鮮のピョン・ジョンヒョンがお伝えしました。
ピョン・ジョンヒョン記者
チョソン・ドットコム/朝鮮日報日本語版
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