【釜山聯合ニュース】世界平和統一家庭連合(旧統一教会)が韓国の田載秀(チョン・ジェス)海洋水産部長官ら政治家に金品を供与していたのは「韓日トンネル」構想を実現するためだったとする元教団幹部の供述が明らかになり、同構想に再び注目が集まっている。
同構想は韓国南部の釜山と九州北部を海底トンネルで結ぶというもので、旧日本軍の陸軍参謀本部が1917年に研究を発表したのが始まりだ。その後、旧統一教会の創始者..
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【釜山聯合ニュース】世界平和統一家庭連合(旧統一教会)が韓国の田載秀(チョン・ジェス)海洋水産部長官ら政治家に金品を供与していたのは「韓日トンネル」構想を実現するためだったとする元教団幹部の供述が明らかになり、同構想に再び注目が集まっている。
同構想は韓国南部の釜山と九州北部を海底トンネルで結ぶというもので、旧日本軍の陸軍参謀本部が1917年に研究を発表したのが始まりだ。その後、旧統一教会の創始者・文鮮明(ムン・ソンミョン)氏(故人)が1981年に提唱し、教団の宿願の事業になった。
文氏は、中国から韓国を通って日本に至るアジア圏の平和高速道路が建設されれば、3カ国は文字通り平和高速道路で連結され、一体化することができると主張した。教団の文氏に関連した著作にも、韓日トンネルについて「文鮮明総裁のドリームプロジェクト」「文鮮明の偉大な夢」などと記されている。
その後、教団は1982年と1986年に日本と韓国で韓日トンネル研究会などを発足させ、対馬や韓国南部・巨済島の周辺で地質調査なども行ったという。
韓日トンネルは、これまでも政治家が公約として掲げることがあった。1990年には当時の盧泰愚(ノ・テウ)大統領が日本の国会演説で、韓日トンネルを公式提案した。ただ、建設費が100兆ウォン(約11兆円)を超えることが予想され、関心も低く、これまで事業が実質的に推進されることはなかった。
教団の「世界本部長」を務めた元幹部、ユン・ヨンホ被告は8月、特別検察官チームに対し、教団が田氏などに韓日トンネル構想を実現するために金品を供与したと供述した。田氏は疑惑が報じられたことを受け辞意を表明した。ただ田氏は2021年に出演したラジオ番組で、韓日トンネル建設に反対する立場を明らかにしている。
聯合ニュース
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